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東京HART

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基本情報

当クリニックの理念は、患者様一人ひとりを的確に診断し、それぞれに合わせた最良の治療を行なうこと、世界最高レベルの医療を安全かつ確実に提供することです。
1.確かな治療技術 2.患者様個人に合わせたオーダーメイドの治療 3.徹底した安全管理 4.当院におけるISO9001の取り組み

診療科

婦人科
不妊治療

基本診療時間

診療時間
9:00~12:00  
15:00~18:00    

日曜・祝日は終日休診です。ただし採卵スケジュール中の注射は行っております。

休診日

水曜・土曜午後 日曜・祝日

住所・連絡先

体外受精(IVF-ET)

体外受精とは、通常、体の中で行われている受精~胚発生~着床までを体の外で行うことをいいます。つまり、卵巣から卵を採取→体外で受精→培養→子宮に戻すという方法です。
具体的には、以下の1~5の流れで行います。

1、卵巣刺激:卵巣を刺激して10個程度の卵胞を発育させます。
2、採卵:成熟した卵子を体外に採り出します。
3、媒精・培養:卵子と精子を出会わせ、受精させ体外で育てます。
4、胚移植:正常な受精をして発育した受精卵の中で、赤ちゃんになる確率の高い胚を選んで原則1個を子宮に戻します。
5、凍結保存:胚移植で余った胚は胚盤胞まで育ててガラス化保存(凍結保存)します。

胚移植

採卵した周期に発育の早い胚があれば、採卵後3日目または5日目で移植を行うことができます。採卵周期では、後述の通り刺激の影響により子宮の内膜が胚の日付よりも早く進んでいるため、着床に最適な状態ではありません。また、特に採卵数の多い場合は、OHSSといった副作用を予防するため、妊娠を避けなければならない状況もあり得ます。採卵後の胚の状態や体調などによって、移植を行うかどうか相談します。

移植しなかった胚は、胚盤胞まで育ててからガラス化(凍結)によって保存します。凍結胚移植については、自然周期(自身の排卵に合わせた)移植とホルモン補充周期(薬で内膜を厚くしてから)移植があります。それぞれのメリット・デメリットを以下に説明します。どちらが合っているかは人によって異なりますので、医師と相談の上決定します。

一般不妊治療について

ここではタイミング法や人工授精で妊娠するために必要な条件を3つの因子に分けて説明します。

1. 頸管因子・・・ヒューナーテストで診断
頸管因子に影響を与えるものとしては、精子側の問題(濃度や運動率)と頸管粘液の問題(量や粘稠性)があります。まれに女性側の抗精子抗体(精子を動かなくしてしまう)が問題となる場合もあります。精子が子宮に入っていけているかを見るのが、ヒューナーテストです。性交後24時間以内に、頸管粘液を顕微鏡で見て、泳いでいる精子の数を評価します(8~10匹以上で正常)。ヒューナーテストが不良であれば、人工授精の適応となります。精子が非常に少ない場合は、顕微授精をすすめます。

2. 卵管因子・・・通水検査で診断
卵管の通りが悪い場合は、卵を子宮まで輸送できません。卵管が通っているかどうかは、通水検査で簡単に検査することができます。ただし、卵管(采)が卵をピックアップしているかを見る検査はありません。よって、最終的に妊娠という結果がなければ、卵管が働いているかは評価できないのです。タイミングや人工授精は半年以内を目安とするのは、このためです。

3. 卵の質・・・体外受精によって診断
卵の質を評価するには、最終的には体外受精によって実際の卵子の発育や胚盤胞到達率を見るしかありません。体外受精は治療であり診断でもあるということです。一般不妊治療は、排卵誘発により2~3個排卵させることで、卵の質を数で補おうとします。ただし妊娠しない理由が本当に卵の質なのか、卵管の問題なのかはわからないままであり、卵管が働いていない場合は、何個排卵させても妊娠はしません。また、卵の質が悪い場合は、更に多くの卵子を利用する体外受精が最も有効となります。よって、通常は4周期程度を目安に、体外受精へステップアップをすすめます。

これ以外の因子には、排卵因子や子宮因子などがあります。
・排卵因子・・・PCO(多嚢胞性卵巣)や下垂体性無月経など、排卵がない場合です。まずは必要最小限の手助けで排卵周期を作り、表の通り進めます。
・子宮因子・・・子宮筋腫や子宮奇形などです。紹介先の病院で画像診断などを行い、手術の必要性を検討します。

複数の因子が絡み合っている場合も少なくなく、一般不妊治療では原因が明らかとなりにくいため、一般不妊治療は半年を目安に、ステップアップをすすめることが妊娠への近道と考えられます。

岡 親弘 院長プロフィール

初めまして。東京HARTクリニック院長の岡です。
私は慶応義塾大学卒業後、大学病院の産婦人科に勤務し、不妊治療の知識や技術を学びました。しかし、大学病院の不妊外来の診療では救えない患者さんを目の当たりにし、患者さん個々の不妊原因を診断し、それぞれに合わせて最適な治療を行いたいと思い、医局を出て開業致しました。
様々な先輩にアドバイスをいただきながら、3年間は一般不妊を中心に診療を進めてまいりましたが、一般不妊治療ではどうしても救えない患者さんもいらっしゃるため、その後の5年間は体外受精も含めて診療しました。
しかし、当時は産科や一般婦人科と並行して診療を行っていたことや、新鮮胚移植ではどうしても着床しない患者さんを救うには不十分な環境であると感じたことから、不妊治療を専門的に行うクリニックを開設したいという思いに至り、HARTクリニックに加えていただくこととなりました。

日々進歩する医療技術をグローバルに取り入れていくこと、新しい受精卵保存法を開発することを目標とし、最新の医療技術が実践できる設備を用意し、2000年に東京HARTクリニックを開業しました。おかげさまで、今年は開業してから18年目となります。
その間HARTクリニックは、胚盤胞のガラス化保存法を世界に先駆けて開発することができました。現在は、本当に赤ちゃんになる胚盤胞かの診断、着床期に胚と内膜が同期しているかの診断、胚が拒絶されない内膜の質や環境の解明などに取り組んでいます。

適切な治療を行えば、基本的に妊娠できない人はいません。苦しんでおられるほとんどの人が出産できるのです。妊娠し難くなっている原因が分からないから不安で、無駄に時間が経過してしまうのです。個人個人に合わせた的確な診断のもと、十分な説明をうけた上で、当院の世界最先端の技術を使って最短で出産できるよう、一緒にがんばりましょう。

岡 親弘 院長略歴
慶應義塾大学医学部卒(昭和59年)
産婦人科に入局、不妊症・不育症の研究治療を行い
ローズレディースクリニック等々力院長を経て
2000年12月不妊症専門クリニックである東京HARTクリニックを開業。

2005年10月ASRM(アメリカ生殖医学会)にてヒト胚盤胞のガラス化保存法とAS(artificial shrinkage)の有効性についてHARTグループとして発表し、日本人で初めて表彰される。

産婦人科専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。
ASRM(アメリカ生殖医学会)会員
ESHRE(ヨーロッパ生殖医学会)会員
日本IVF学会 評議員
日本受精着床学会 評議員
日本産婦人科学会 専門医

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