【Q&A】最後の採卵をする~福田勝先生

福田先生に聞いてみました。

福田ウイメンズクリニック 福田 勝 先生 順天堂大学医学部・同大学院修了。米国カリフォルニア大学産婦人科学教室留学後、順天堂大学医学部産婦人科学教室講師を経て、1993 年福田ウイメンズクリニック開院。2018 年10 月に、より最寄り駅に近く、広々とした場所にクリニックを移転しました。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
 たまのさん (40歳)  
40歳で顕微授精5回、移植歴9回歴です。
分割胚で3回、胚盤胞で1回陽性判定がでるも心拍確認までは行けず、治療開始から2.5年が経ちました。
補助金も5/6回を使用済みで、残念ながらそろそろ治療の終了も見据えています。
凍結卵は、4BB以下の胚盤胞が6つありますが、これまでよりグレードのよい卵を戻しても今の状態のため、あまり大きく期待していません。
通院しているのは低刺激スタイルのクリニックで、それでも副作用が一定あり辛いので、主治医とのやりとり含めて治療方針には違和感なく、転院も考えていません。
主治医の見立ては、卵質が原因で妊娠に至らず、とのこと。
できるかぎり子宮の検査をと思い、昨年夏にはEMA、ALICE実施済み、結果は良好。
着床不全の血液検査も実施済みです。
この先は、自身の納得感のためにER検査を受け、適したタイミングを明確にしてから6個の胚盤胞を戻していきたいと思っていました。
そんな状態ながら、採卵のやめ時に迷っています。
元々は夫とも相談して前回の採卵を最後にと考えていたのですが、生活習慣の改善を行い、6/6回目最後の保険適用(補助金で5/6使用済みのため)をしつつ、41歳1ヶ月頃になりますがもう一度だけ、採卵してみたい気持ちも出てきました。
また、現在夫が海外で単身赴任中で、7月に一時帰国予定のため、そこで一度ダメ元のタイミングを試してみたい気もしております。
そのため、今後このようなスケジュールで治療をしていくのはどうかと考えたのですが、こちらについて先生のご意見を伺えますでしょうか
○おおよそ䛾予定
今月 ER検査4.5月採卵準備 6月採卵 7月タイミングを主治医に依頼8月以降6個(6月に増えた場合+α)は卵をグレードのよいものから順に移植
ここまでしてもし思わしくない場合は、治療終了。
補助金制度5回受けられていても保険適用のもと3回移植は受けられます。
凍結胚があまりよくないようですので採卵からのスタートするのもよいかと思います。
胚の質がよくないとのこと。卵巣刺激を変えてみるのもよいかと思います。
移植に関してはERAで着床の窓が今まで移植の時期と一致しているかを確認することは大事です。
年齢、治療歴を考え2個胚盤胞移植を考えてみるのもよいと思います。

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