たまさん(42歳)
現在の先生の元、体外受精、顕微授精を実施して第一子を出産しました。
今回は第二子を保険治療にて不妊治療を開始しましたが、1回目は陰性、現在月末に2回目の凍結杯移植をホルモン補充、SEET法にて移植予定。
今回も陰性だったら、次回はアンタゴニスト法にて凍結杯1つを残したまま、採卵を行う予定です。
また、体重は第一子出産時、5キロ増えましてが、6月に体重が100キロ切ったので、同じ先生の元、凍結杯を使って治療を再開しました。
①第一子の時の採卵時には、初期杯と桑実胚時点で凍結をして貰いましたが、特に説明はなく結果のみ説明を受けました。今回、凍結杯を1つ残して採卵を予定してますが、先生に胚盤胞の凍結は出来ないですか?と聞いたところ、「年齢的にも無理だから、今回も初期杯を凍結する予定です。」と言われました。39歳で採卵した時にも胚盤胞までは様子をみずに、初期胚を凍結しているが、ネットやジネコで過去の質問を見ても、胚盤胞凍結を目指しているのをよく見ます。今の先生の方針のような治療方針になるのは何故なのでしょうか?
②SEET法は先進医療での治療だと思いますが、次回移植予定の胚は、5日目桑実胚です。自分から希望して、先生も了承してくれたので、27日に実施予定ですが、ジネコの過去の相談で基本は胚盤胞の時にする治療という記事を見ました。桑実胚でも意味はありますか?
蔵本ウイメンズクリニックの蔵本 武志先生に伺いました。

久留米大学医学部卒業、山口大学大学院修了。山口県立中央病院産婦人科副部長、済生会下関総合病院産婦人科部長を経て、1990年オーストラリア・PIVET メディカルセンターへ留学。帰国後、1995 年蔵本ウイメンズクリニック開院。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
①胚盤胞凍結しない理由として、
(1)採卵数が1~2個と少なく、40歳台は若い時に比べて胚盤胞に発育しにくいので、凍結キャンセルを防ぐために初期胚凍結する。
(2)これまで色々と培養法を変えて培養しようとしたが、凍結可能な胚盤胞に育ったことがない。症例には初期胚凍結をして、子宮内で胚盤胞に発育することを期待することはあります。
②4日目で桑実胚になっていたら、5日目・6日目で胚盤胞に発育する可能性はあるかと思います。
39歳で初期胚を凍結する、
メリット:1で説明したように、これまで複数回胚盤胞凍結しようと5回目・6回目まで培養しても、胚盤胞まで発育しないか、胚盤胞まで発育しても胚質が不良であった場合は、初期胚を2個程度凍結して2個戻します。
デメリット:初期胚凍結で妊娠しなかったとき、子宮内で胚盤胞まで発育したかどうか不明であること、着床率は胚盤胞移植より低いことです。
③SEET法は通常胚盤胞移植と連動して行います。桑実期胚にSEETするのは疑問です。
④現在、42歳ということなので、保険で移植できる回数は8月時点であと1回かと思います。40歳台は若い時に比べ卵子のミトコンドリア機能低下、染色体数異常の増加もあり、胚盤胞に発育しにくくなり、さらに採卵数も低下していきます。43歳という保険で行える期限も考慮し、医師とも相談しながら決めてください。
⑤アンタゴニスト法は現在世界の標準的卵巣刺激法です。LHの上昇を起こさないようにして、採卵できます。ただし、これまでずっとアンタゴニスト法で行っていたのであれば、他の方法、例えばPP法(合成黄体ホルモン併用法)やその他の方法を使用してもよいかと思います。胚盤胞が最も着床率が良いので、可能であれば胚盤胞凍結を目指します。