【特集】40代の不妊治療 治療のやめどき

「いつまで治療を続けるのか」。40代になると、多くの人が一度は向き合うテーマです。何を基準にやめるのか、正解はありません。大切なのは夫婦が納得して答えを出すことです。

治療を終えると決めたきっかけ
過去のアンケートや取材させていただいた方のコメントから抜粋しました。

○保険適用が終了した
○助成金が終了した
○年齢を一区切りにした
○移植・採卵回数を決めていた
○経済的な負担が大きくなった
○心身の負担が限界だった
○「やり切った」と思えた

治療卒業に決まりはない 大切なのは納得できること

40代では、保険適用の終了、自費診療での治療費の負担、心身の変化など、さまざまな理由から「このまま続けるべきか」と悩む人が増えてきます。実際、ジネコのQ&Aサービスに寄せられた40代からの相談415件のうち、70件が「治療のやめどき」に関するものでした。

迷うことが「弱さ」や「逃げ」なのではないかと感じる人もいるかもしれませんが、決して特別なことではありません。治療を終える時期に「これが正解」という基準はありません。保険適用が終わるタイミングを区切りにする人もいれば、移植回数や年齢、治療の予算、心や体の疲れなどを目安にする人もいます。また、「できることはやり切った」と思えたことが、区切りにつながるケースも少なくありません。治療を続けることも、終えることも、自分たちで話し合い、納得して決めた選択であれば、その先の人生を前向きに歩む力になります。

体験談:43歳で決めた、私たちの卒業(Yさん 取材当時61歳)

33~43歳の10年間、不妊治療をしていました。30代後半になると、主治医から「年齢とともに妊娠できる確率は下がっていく」とデータをもとに説明されるようになりました。その頃から、「40歳を一つの区切りにしよう」と、自分の中で考え始めていました。でも実際に40歳になってみると、治療をやめることはできませんでした。

期待と落胆を繰り返すなかで、少しずつ気持ちにも変化が生まれました。「絶対に妊娠できるはず」から、「赤ちゃんは授かりもの。いつ授かるかは誰にもわからない」と思えるようになったことで、自分を追い込むことが少なくなりました。そうかかると信じていたので、当時はつらいというより必死だったのだと思います。

父が亡くなった時、「もういいよ」と言われた気がして、すっと卒業することができました。

【監修】公認心理士 堀田 敬子(たかこ)さん
カウンセリングルームwith主宰。福岡ART クリニック勤務。妊活中のつらさや不妊の悩みを抱える方をサポートしています。
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全記事、不妊治療専門医による医師監修

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