【特集】40代の不妊治療 仕事と治療、どう両立する?

40代は仕事で責任ある立場を任されることが増える一方、不妊治療では通院や採卵、移植など予定を調整しなければならない場面も少なくありません。治療と仕事を両立するための工夫や制度を知っておきましょう。

両立を難しくする一番の壁とは

厚生労働省の調査では、不妊治療と仕事を両立できている女性は51.0%。一方で、約4人に1人は仕事を辞めたり、雇用形態を変えたり、治療を断念したりするなど、両立ができなかったと回答しています。その理由で最も多かったのが、「通院日と仕事の日程調整が難しいこと」。採卵や移植は体調や治療経過によって日程が決まるため、予定を立てにくいことが大きな負担となっています。さらに精神的・体力的な負担も重なり、悩みを抱えながら治療を続けている人は少なくありません。

無理なく続けるためにできる工夫と制度の利用

仕事と治療を両立するには、勤務先に近いクリニックや夜間・早朝診療を行うクリニックを探すなど、通院のことも一つの方法です。さらに、移植は体調や治療経過によって日程が決まるため、予定を立てにくいことが大きな負担となっています。治療のことをすべて職場に伝える必要はありませんが、信頼できる上司や人事担当者に相談することで、働き方を調整しやすくなる場合もあります。仕事も治療も長く続けられる環境をつくることこそ、「頑張り続ける」よりも、「続けられる環境をつくる」という視点が大切です。

不妊治療と仕事の両立のヒント
●夜間・早朝診療のあるクリニックを選ぶ
●通勤場所に近いクリニックを選ぶ
●不妊治療休暇や時間単位休暇など会社の制度を確認する
●一人で抱え込まず、必要に応じて上司や同僚に相談する

体験談:職場に制度を作ってもらった
40歳になる直前に治療をスタート。体外受精に進むときに、通院回数が増えることが予想されることから、勤続20年の職場に不妊治療連絡カードを提出してカミングアウト。不妊治療のための制度がなかったため、会社に交渉し、休職期間を1年とする制度を作ってもらいました。復職後2年は有給無しが条件でしたが、その後さらに交渉し、月2~3回不妊治療のための遅刻や早退が認めてもらえるように。4回の転院と治療を続け、44歳で妊娠・出産しました。(Eさん 44歳)

体験談:治療に合わせてシフト変更
上司に体外受精を始めたいから、パートの日数を減らしたいと話したところ、病院がお休みの木、日曜日だけ働かせてもらえるシフトに変更させてもらえました。「今」という時間は、不妊治療にとってとても大切な時間だと思います。仕事が負担になっている自覚があるのなら、少し休んだり、時間を減らすことも考えていいと思います。(H・Mさん 41歳 販売・パート)

【監修】公認心理士 堀田 敬子(たかこ)さん
カウンセリングルームwith主宰。福岡ART クリニック勤務。妊活中のつらさや不妊の悩みを抱える方をサポートしています。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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