【特集】40代の不妊治療 40代の妊娠ストーリー

40代で治療を続け、妊娠・出産に至ったふたりの経験談をご紹介します。

勇気と覚悟で臨み、叶った願い(M・Eさん 42歳)

40歳2カ月で結婚し、昔から月経困難症があったため、すぐに不妊治療クリニックを受診。「年齢を考えると、最初から体外受精で進めましょう」と言われました。最初の採卵では11個の卵子が採れ、8個が胚盤胞に。「順調ですね」と言われたものの、3回移植しても妊娠には至りませんでした。原因が知りたくて、初めてジネコのQ&Aサービスを利用。陰性が続く原因や、次に受けるべき検査について質問しました。

保険での移植が終了し、自費へ進むかどうか夫婦で何度も話し合いました。費用は決して安くありません。それでも「後悔はしたくない」と治療を続けることに。Q&Aで教えていただいた着床不全の検査を受け、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)と採卵も並行して進めました。「正常胚がなかなか得られず、先生からは『この状況で正常胚を得るには50個以上の卵子が必要』と説明され、低AMHで卵子の採れない私には無理な数字だと、涙が止まりませんでした。諦めかけたとき、Q&Aで回答をくださった先生のクリニックのセカンドオピニオン外来へ。「これで諦めていたら生まれてこなかった赤ちゃんもたくさんいる」という医師の言葉に勇気をもらい、そのクリニックへ転院しました。夫と「ここであと2回だけ採卵して終わろう」と決めて、最後の治療へ。そして2回の採卵で得た胚を移植すると、胚が初めて着床したのです。

今伝えたいのは、「可能性はゼロではない」ということです。不安や迷いを一人で抱え込まず、信頼できる医師や情報に出会い、自分が納得できる治療を選んでほしいと思います。

7年の治療を経て、42歳で出産(Mさん 42歳)

33歳で結婚し、タイミング療法から不妊治療を始めました。7カ月たっても結果が出ず、体外受精へ。採卵を繰り返し、何とか4個凍結。でもAMH検査をすると0.5ng/mlと低く、その後、単角子宮や子宮内膜の感染も見つかり、移植をしても流産や異所性妊娠の疑いなど、本当にいろいろなことがありました。気分を変えたくて、実績の高さで有名なクリニックに転院し、約1年間通いました。5個の受精胚を凍結できましたが、片道2時間の通院や毎回の採血、診察のたびに担当医が替わることに疲れてしまって……。結局、受精胚はそのまま残し、以前通っていたクリニックへ戻ることを決めました。

新たに9回採卵し、3回移植して、41歳でついに妊娠しました。妊娠5週目には職場で大量出血し、2カ月間休職。その後も切迫早産で約1カ月入院し、そのまま産休に入りました。それでも、理解のある職場だったことが本当に救いでした。そして42歳で、無事に娘を出産しました。

7年間の治療で採卵は31回、移植は8回。何歳までと期限は決めず、「やめたくなったときがやめどき」と考えていました。後悔だけはしたくなかったので、「採卵がダメでも次を考えよう」と気持ちを切り替え、鍼灸や漢方、食生活の改善など、自分が納得できることはすべてやりました。今は残っている凍結受精胚で第二子の妊活に挑戦したいと思っています。

【監修】公認心理士 堀田 敬子(たかこ)さん
カウンセリングルームwith主宰。福岡ART クリニック勤務。妊活中のつらさや不妊の悩みを抱える方をサポートしています。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。