【Q&A】ホルモンバランス~岡野先生

りっきーさん(40歳)

不妊治療を始めて約4年、現在はPGT-Aで治療中です。
最近、生理が不順のため薬でくるようにしています(今まで2回投薬を行いましたが、今回も生理が来ないため投薬を指示されています)。
長年の不妊治療で投薬によるホルモンの状態を整えてきたため、体が不調になっているのだと思っています。
自分としては不順な状態なので自然に順調なサイクルになるまで待ちたいと思っています。
今後の治療としては、凍結胚を検査に出し、正常胚を戻して治療を終わろうと思っています。
前回の刺激でも卵胞が2個しかできず、受精卵が作りにくい状態なので採卵を行うことはもうやめようと思っていて、治療としては戻すのみです。
受精卵があれば、戻すタイミングは多少年齢的に遅くても大丈夫だと聞いたこともあります。
どのように思われますか?

絹谷産婦人科の岡野真一郎先生に伺いました。

岡野 真一郎 先生 (絹谷産婦人科 副院長)川崎医科大学卒業後、広島大学医学部医局、広島市立安佐市民病院産婦人科、土谷総合病院産婦人科、公立みつぎ総合病院産婦人科、呉共済病院産婦人科、中国労災病院産婦人科医長を経て、2007年より現職。日本生殖医学会認定 生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

最近、月経が不順とのことですので、治療を中断し自然に様子を見てみると順調になる可能性もあると思いますが、卵巣機能低下があれば、月経不順の状態が続くかも知れません。

PGT-Aで正常胚が得られれば胚移植をして治療を終了するとのことで、技術的には胚移植は女性の年齢が高くても妊娠可能ですが、高齢であれば妊娠や出産時のリスクは高くなりますので、戻すタイミングは早いほうが良いと思います。

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