難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。
治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?
勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。
クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。
ART
assisted reproductive technologyの略語です。
不妊治療のひとつ、生殖補助医療のことです。
人為的に体外で卵子と精子を受精させ、母体に受精卵を移植する治療法で、受精方法には体外受精、顕微授精などがあります。
タイミング療法や人工授精といった一般不妊治療とは区別され、高度で専門的な技術が必要とされます。
左右ともに卵管が閉塞している場合、重度の乏精子症、精子無力症を原因とする不妊症の場合、排卵障害や抗精子抗体陽性の場合、検査をしても原因がわからない場合などが、治療の対象となります。
わが国では1983年に初めて体外受精による赤ちゃんの誕生以来、431,626人(2014年、日本産科婦人科学会)が生まれました。
日本全体の出生数の4%超になります。
未成熟な卵子を体外で成熟させる方法、優れた培養液、薬剤、医療器材なども次々と開発され、ARTのスタート時よりその医療技術は大きく進歩しています。
しかし、一方で卵子の老化を止めることはできないのも事実です。
福田 勝 先生
福田 勝 先生 順天堂大学医学部・同大学院修了。米国カリフォルニア大学産婦人科学教室留学後、順天堂大学医学部産婦人科学教室講師を経て、1993年福田ウイメンズクリニック開院。
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