AIH(人工授精)

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

AIH

artificial insemination with husband’s semenの略語です。

AIHは、配偶者間人工授精のことです。つまり夫の精子を妻の子宮腔内に注入する、一般不妊治療のひとつです。

一方、intra uterine inseminationを略したIUIは子宮腔内精子注入法といい、遠心分離・洗浄し、濃縮した精子を子宮腔内に注入する方法のことです。

精子の注入部位は子宮腔以外に、子宮頸管、卵管もありますが、通常は子宮腔内となります。

精子数がやや不良(1,000万~3,000万/ml)、ヒューナーテストが不良の場合、勃起障害(erectile dysfunction:ED)、子宮頸管粘液異常、通常の不妊検査をしても原因が不明の不妊症、抗精子抗体陽性の場合が治療の対象となります。

血液中や尿中の黄体化ホルモン(LH)の数値、経腟超音波検査による卵胞径の測定などから、排卵時期を予測して、それに合わせてAIHを行います。

片岡 明生 先生

片岡 明生 先生  久留米大学医学部卒業。1987年久留米大学大学院修了、医学博士取得。1997年久留米大学産婦人科講師。1998年片岡レディスクリニック開院。平成2010年環太平洋不妊学会優秀論文賞受賞。
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