プロゲステロン

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

プロゲステロン

女性ホルモンの1つで、黄体ホルモンともいわれます。

排卵を抑制し、エストロゲンとともに子宮内膜を厚くし、その状態を維持して妊娠を継続させます。

また基礎体温を上げる働きがあります。妊娠成立後は乳腺を発達させます。

プロゲステロンは排卵後の黄体から血液中に分泌されます。

妊娠が成立しなければ黄体は2週間ほどで萎縮・消失するため、プロゲステロンは減少し、厚くなった子宮内膜は剥がれ落ち、月経血とともに体外に排出されます。

妊娠後しばらくは卵巣から分泌されて胎盤をつくり、完成する妊娠8~10週頃になると胎盤から分泌されるようになります。

血液検査で基準値よりも高値を示す場合、卵巣機能や副腎の機能の障害が考えられ、先天性副腎過形成、クッシング症候群や副腎がんなどが疑われます。

一方、低い場合には卵巣機能の低下や脳下垂体の異常が考えられ、無月経、排卵異常、黄体機能不全、胎盤機能不全、アジソン病などが疑われます。

神谷 博文 先生

神谷 博文 先生  札幌医科大学卒業。同大学産婦人科学講座、第一病理学講座に入局後、斗南病院にて産婦人科科長を10年間務める。1998年、神谷レディースクリニックを開業。
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