【用語集】LH(黄体化ホルモン)

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

LH(黄体化ホルモン)

性腺刺激ホルモンの1つで、卵巣を刺激して成熟卵胞の排卵を促進します。

さらに、排卵後の卵胞に黄体化を促し、妊娠の継続に必要なホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を促進させます。

また、FSHとともに卵胞の発育も担っています。

司令塔である脳の視床下部から分泌されたゴナドトロピン放出ホルモンの刺激により下垂体前葉から血液中に分泌されます。

LHの血中濃度を調べることにより、脳下垂体や卵巣機能の異常がわかります。

血液検査の結果が基準値より高い場合、卵巣機能の低下が考えられます。

一方、低ければ視床下部や下垂体機能の低下による無月経、無排卵や不妊症が考えられます。

FSHの値も高ければ、早発閉経や閉経(更年期)が考えられます。

伊藤 哲 先生

伊藤 哲 先生  順天堂大学医学部卒業、同大学院修了。順天堂大学医学部産婦人科学講師、国際親善総合病院産婦人科医長を経て、1999年あいウイメンズクリニック開院。日本生殖医学会生殖医療専門医。
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