【用語集】受精障害

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

受精障害

体外受精において、十分な精子がいるにもかかわらず受精が起こら ない状態のことです。

体外受精をしてはじめてわかるものですが、 1度の体外受精だけで判断できるものではありません。

受精障害は精子・卵子の両者に原因が考えられます。

精子側の因子 として、まず精子の運動能が低く、卵子の殻である透明帯を通過で きず受精できないことが挙げられます。

また、透明帯を貫通したも のの、卵子を活性化させる因子を精子が放出できなかったり量が足 りないと、やはり受精が起きません。

一方、卵子側では加齢などにより透明帯が硬化・肥厚化し、これが 原因で精子が透明帯を通過できなくなります。

また、精子が放出す る活性化因子を卵子がキャッチできない、採卵した卵子が未熟で受 精能力がないといった原因も考えられます。

受精障害では顕微授精、また、顕微授精後にカルシウムイオノフォ アで卵子の活性化を起こす治療を行います。

藤原 敏博 先生

藤原 敏博 先生 東京大学医学部卒業。山王病院リプロダクション・婦人科 内視鏡治療センター・センター長、国際医療福祉大学臨床 医学研究センター大学院教授、東京大学医学部附属病院女 性診療科・産科講師・周産母子診療部IVFセンター長を歴任。 2018年9月フェニックスアートクリニック院長に就任。
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