難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

排卵障害

女性ホルモンをはじめ排卵にかかわるホルモンを分泌する過程に影 響を与える病気や、強いストレス、極度の肥満や痩せ、男性ホルモ ンの上昇などによって、卵子がうまく育たない、育っても排卵でき ない状態です。

体の部位でいうと、脳の視床下部や下垂体、卵巣、 甲状腺の機能に異常が生じて起こっています。

原因として多嚢胞性卵巣症候群が多くみられます。

ほかに黄体化非破裂卵胞、下垂体腫瘍や抗うつ薬などの服用による高プロラクチン 血症、また、卵巣がんや白血病などに投与する抗がん薬による卵巣 機能の低下、早発卵巣不全などがあります。

基礎体温が2相性を示さない場合、月経が不規則な場合には、排卵 障害が疑われます。

なお、無排卵でも周期的に月経様の出血を認め る(無排卵周期症)ことがあります。 原疾患の治療やホルモンの補充などで排卵を起こす治療をします。

神谷 博文 先生

神谷 博文 先生 札幌医科大学卒業。同大学産婦人科学講座、第一病理 学講座に入局後、斗南病院にて産婦人科科長を10 年間 務める。1998 年、神谷レディースクリニックを開業。
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