難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。
治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?
勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。
クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。
目次
AMH
AMHとは、アンチミューラリアンホルモンの略で、初期の発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
その値は、卵巣内にどれくらいの数の卵が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられており、近年話題になり注目されてきております。
(グラフ:年齢とAMH)
AMHは決して年齢と相関していません。
20歳代、30歳代は個人差が大きくバラバラです。
ただし、40歳代の方は低い値の方が多いということだけは言えそうです。誤解のないようにあらためて申し上げますが、AMH値が低くても、妊娠率が低いわけでもなく、受精卵ができれば年齢相応の妊娠率が得られます。
ただし、不妊治療ができる期間が限られているということです。
そして、卵巣予備能はAMHを計ってみないと分からないのです。
「私はまだ若いから大丈夫」ではなく、「私のAMHはいくつあるから大丈夫」というように、自分のAMH、卵巣予備能を正しく理解してほしいと思います。
卵巣予備能を知ることは、不妊治療がいつまでできるかの目安ともなります。
滝口修司先生
滝口修司先生 山口大学医学部医学科卒業。山口大学医学部附属病院、済生会山口総合病院、正岡病院などの勤務を経て、2012年より浅田レディースクリニックに勤務。2017年1月、故郷・広島の玄関口である広島駅前に「IVFクリニックひろしま」を開院。
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