クラミジア

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

クラミジア

クラミジアはヒトに感染した場合、さまざまな感染症を引き起こす病原微生物です。

不妊症に関係するのはクラミジア・トラコマチスという種類のものです。

性交渉を通じて感染し、尿道、子宮頸管、卵管やその周囲に炎症を起こします。

女性では炎症が進行すると卵管の癒着や閉塞を招きます。

クラミジア感染を起こすと、男性では自覚症状として排尿時に尿の混濁や痛みを認めます。

女性はおりものの量が増える、下腹部が重いといった症状があります。

しかし、男女共に症状が顕著なものではないため、感染していてもわからないことが多く、炎症が進行してから、また不妊症の検査によってはじめて気づくことも多いです。

また、クラミジア感染は不妊症の原因となるとともに、出産時に感染していると、産道内で新生児に垂直感染して、新生児がクラミジア結膜炎や肺炎を発症することもあります。

治療は抗菌薬の服用ですが、パートナーとともに治療することが重要です。

吉澤 廣幸先生

吉澤 廣幸先生 東海大学医学部卒業、東海大学大学院医学研究科修了。吉澤産婦人科医院にて不妊治療に従事する。平成12年11月院長に就任。若い世代から熟年世代まで各世代の方々が安定した健やかな生活を送れるために、日々の変化と進歩に対応した診療を目指しています。
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