【Q&A】転座について~田中温先生

サトウさん(35歳) 2015.7.23第一子自然妊娠で出産
2017.5から3ヶ月タイミング法
2017.8から人工授精8回陰性
2018.7 採卵10個中全て体外受精で1個凍結(4AB)→陰性
採卵2顕微授精11個中3個凍結(4BA.4BB.4BC)→3回目4BCで9週心拍停止の稽留流産
2019.8アートクリニックに転院
nk活性、th1.th2等スクリーニング検査問題なし
軽度精巣静脈瘤指摘され、1年様子を見るが2020.9手術→半年後精子状態は運動率23%と手術前より少しずつ悪化
ロング法、アンタゴニスト法、ショート法全て試したが、ショート法で凍結胚できず。
採卵327個中8個凍結(4AB.4BC.4BB等)→hcg50や28等で化学流産、7週で心拍確認できず流産
採卵4ショート法で凍結できず
採卵5採卵21個で凍結6個(4AB.4BB.4BC)4BC2個移植2回するが化学妊娠にもならない陰性。4AB.4BBのhcg20?70で化学妊娠。
EMMA、ALICE検査
→ラクトパチリス0
ALICE異常なし
ラクトフェリン膣剤使用し移植
採卵6凍結胚6個(4ABと4BC2個移植でSEET法利用→hcg23で科学流産)
2022.10 ERA検査
12時間移植が遅かったと結果4BA.4BC2個移植→hcg3.8陰性
4AB.4BB2個移植→hcg10陰性
2回目CD138と子宮鏡検査をうけ、問題なし
夫婦遺伝子検査で夫に1番と6番の均衡転座がみつかりました。
次周期PGTSRの予定ですが、転座の妊娠率は通常6分の1に減ると聞きましたか、それにしても今まで合計25個の凍結胚を移植して、一つも正常胚がなかったという事は、あと何回採卵すれば正常胚が出来るのか不安に思っています。
今までの経過からして転座が主な原因だと思いますが見解いかがでしょう?PGTAが先進医療として認められるのはいつ頃になりますか?

先日14回目の移植が陰性に終わり、相談しに行きました。
治療や検査をやり尽くした感があり、先生も過去にやった検査䛾再検査(CD138.子宮鏡、遺伝子検査)を進めることや、採卵して移植し続ける話になってしまいます。
何度も同じ検査をするのも疑問に感じており、第三者の意見を聞きたいです。今後どうしたら良いでしょう?
この治療歴で原因はわかりますか?

田中先生に、お話しを聞いてきました

セントマザー産婦人科医院 田中 温 先生 順天堂大学医学部卒業。膨大な数の研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院を開院。現在も研究と実験に精力的に取り組んでいる。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
均衡転座ということですが、それがよくわかりませんが、均衡型転座であるならばPGT-SRをぜひやってください。確率は半分出産、半分流産ですから、1回目、2回目の流産は染色体異常だと考えます。3回目の化学流産も転座による流産だと思います。PGTSRをぜひ行うことをおすすめします。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。