2回移植も陰性。今後必要な検査は?

どらみ さん(40 歳) 

不妊治療を始める直前に自然妊娠しましたが流産。人工授精2 回、体外受精2 回行いましたが陰性でした。今後どのような検査をすべきですか。年齢的にも不安な気持ちです。

高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一先生
国立金沢大学医学部卒、国立病院医療センター(現:国立国際医療研究センター)を経て虎の門病院にて体外受精・胚移植や腹腔鏡などの内視鏡手術も手掛け、不妊症治療の中軸を担う。米国ワシントン大学(シアトル)に留学。1999年4月に千葉市に高橋ウイメンズクリニックを開院し、2015年8月に移転、現在に至る。The Best Doctors in JAPAN(2014-2015)認定
高橋先生●一般的に妊娠しない一番の原因は、加齢に伴う胚の染色体異常です。これを調べるためには着床前診断が有効ですが、今の保険制度では保険診療で採卵した卵子には使えません。ほかにも慢性子宮内膜炎を調べる「CD138」と、子宮内の細菌叢を調べる「子宮内フローラ検査」という着床不全検査があります。「卵管造影検査」や「子宮鏡検査」も受けるといいでしょう。どらみさんは自然妊娠されているので、妊娠する可能性はあると思います。体外受精を中心に治療しつつ、普段から性交渉をもっておくことも大切です。そうすることで免疫的にも妊娠しやすい体になります。
<動画で解説!!>
「年齢的に今後の治療に不安。どんな検査が?」
「染色体異常を調べる着床前診断は保険が可能?」
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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