【Q&A】採卵しても移植まで進めません~福田雄介先生【医師監修】

マメ子さん (40歳)
2人目不妊で5〜6年前よりタイミング法、3年前より体外受精へステップアップして治療を続けています。4回移植し、2回は9週で繋留流産、2回は着床すら出来ずでした。その後、2〜3回ほど採卵しましたが、年齢からか10個前後採卵出来ても移植までは進めず、今に至ります。少しお休みして、1月末に、採卵に再度チャレンジ予定です。
今回の生理が始まる3〜4日前より茶色の少量の出血が4日ほど続き、その後生理がきたのでびっくりして治療中のクリニックで相談したら「年齢的なことで問題無い」と言われました。私は年齢的に、もう生理すら普通ではなくなってきて、採卵をしてもまた移植までは進まずに終わってしまうのかと心配しています。
年齢的に、もう諦めたほうがいいのか迷います。担当の先生からしたら、たいしたことはないそうですが、もうずっと移植にすら進めていない現状があるので不安だらけです。
年齢的に今までとは違った、採卵までの過ごし方なり、何かホルモン補充のような治療をしたりとか、提案してほしかったのですが、特に何も無く、それもまた心配になりました。私が考え過ぎなのでしょうか。

福田先生に聞いてみました。

【医師監修】福田ウイメンズクリニック 福田 雄介 先生
東邦大学医学部卒業、東邦大学医学部大学院修了。医学博士(東邦大学 平成22年)。米国ペンシルベニア大学生物学教室留学、東邦大学医学部産婦人科学教室講師などを経て福田ウイメンズクリニック副院長に就任。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本人類遺伝学会日本遺伝カウンセリング学会臨床遺伝専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●採卵しても移植まで進めないのは、どのような原因が考えられますか?

受精卵の成長が止まってしまう原因として卵子側、精子側両方が考えられます。卵子側に関しては卵子の質ですが、精子側も質が影響します。

●生理が始まる3〜4日前の出血は「年齢的」に起こりうることでしょうか?

生理前の出血に関しては黄体機能不全などが考えられます。
前の周期の排卵や排卵後のホルモンが不十分であったりすると黄体機能不全になります。年齢というより月経周期の問題と考えます。

●マメ子さんに対して、先生ならどのような検査や治療を提案されますか?

採卵に関して卵巣刺激を変更してみるのは一つだと思います。受精方法も体外受精ではなくZymotで選別精子を使用しての微授精を検討します。

●今後の治療の進め方や向き合い方について、アドバイスをお願いします。

不安に思うことを主治医の先生にしっかりと伝える必要があると思います。まずは、勇気をもって主治医の先生に伝えてみてください。
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