5 回目移植も陰性。今後の治療方針は?

はるかぜさん(38 歳)37 歳から体外受精へ。3回目に稽留流産、4・5回目は移植後陰性でした。採卵のたびにD ダイマーが上昇。多囊胞AMH 11.1 ng/ml です。着床の窓のずれが気になりますが、検査していません。保険治療では残り1回、最後の移植前にすべき検査はありますか?

田中 温 先生(セントマザー産婦人科医院)順天堂大学医学部卒業。越谷市立病院産科医長時代、診療後ならという条件付きで不妊治療の研究を許される。度重なる研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院開院。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。

田中先生● はるかぜさんは多囊胞性卵巣症候群(PCOS) ではないでしょうか。PCOS では排卵誘発剤による卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が高リスクです。HCG を使わずに、排卵直後からアンタゴニスト、そしてカベルゴリンとレトロゾールの3種類を使えば、D ダイマーは上昇しません。それと稽留流産をされていますので、着床前胚異数性検査(PGT-A) でご夫婦の染色体を調べるべきだと思います。さらに、卵子の質があまりよくないと考えられるため、遺伝子組み替え( リコンビナント)FSH 製剤を使った新しい排卵誘発やアンタゴニスト法を試してみるのもいいと思います。

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