【Q&A】これからの妊活~高橋敬一先生

クレアさん(42歳)

2021年6月から不妊治療専門の病院にてタイミング法を経て、体外受精の治療をしていました。
2回目の判定が陰性だった後、TRIO検査と免疫検査を経て、Th1.Th2の対比が14.3と高かった為、タクロリムスを使用して3回目の移植に。その時は妊娠判定が陽性でしたがその後胎嚢確認出来ず、化学流産に。
その後の移植は陰性で、最後にした5回目の移植で陽性に。ただその時はhcgの数値が低く再判定に。その後上がらずまた化学流産に。
また、採卵からになってしまうのと、経済的に自己負担での治療が厳しく、保険適用での治療やタイミング法にステップダウンするのは主治医から望みは無いと言われて、現段階では治療を一旦中止する事に。
現在は、前から行っていた漢方治療で、タクロリムスに代わり免疫異常の治療が出来ると言われ煎じ薬を飲みながら鍼灸も通い、体質改善をしながら自己流でタイミングを取りながら妊活をしています。
質問は
1.Th1.Th2の対比が高くても自然妊娠は可能なのか?
2.主治医の言う通り、保険適用での体外受精や、タイミング法は望みがないのか?
等、知りたいと思っています。
年齢的に厳しいのは覚悟していますが、諦めきれず、今疑問に思っている事のアドバイスを頂けたらと思っています。
お忙しい所、申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

高橋敬一先生にお伺いしました。

高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生
金沢大学医学部卒業。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、虎の門病院を経て米国ワシントン大学に留学。1996年虎の門病院に復帰した後、1999年千葉市に不妊治療専門『高橋ウイメンズクリニック』を開院。2014年ベストドクター認定(ベストドクターズ社)。
2022年10月に開院から累計で妊娠2万例を達成する。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください
なかなか思うような結果がでずにお悩みなのですね。
Th1/Th2の免疫能の検査が特に気になっているようですね。
Th1/Th2の免疫能は、胚(赤ちゃん)への免疫が強すぎて、着床を阻害しているのではないか、という説の検査方法です。
一般的には、12以上で高いとされ、免疫抑制剤のタクロリムスが使用されます。
ただし、Th1/Th2の免疫能はまだ世界的にも一致して認められている検査法ではありません。
また、これが陽性でも、自然妊娠や体外受精での妊娠、出産例は珍しくありません。
当クリニックでも、反復不成功の方に行っていますが、コロナ感染中に免疫抑制剤のタクロリムスの使用をためらって、使用せず、そのまま胚移植をして妊娠、卒業となった方も珍しくありません。
また14.3という値は、軽度上昇している程度のものです。
当クリニックの職員では、Th1/Th2が20でも3人のお子様がいるスタッフもいます。
Th1/Th2の検査とタクロリムスの使用は、絶対的なものではなく、いまだ明確なものでもないのです。
クレアさんの妊娠しない原因は、やはり年齢が最も大きいと考えられます。
したがって、逆に、通常の体外受精や人工授精、自然妊娠の可能性も十分あると思いますよ。
保険の体外受精ができるならば、すぐに受けてみては如何でしょうか。
むしろ、卵子や胚の質の向上を目指した方が良いかも知れません。
いずれにしても、Th1/Th2にとらわれすぎずに、どんどん治療を進めることをお勧め致します。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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