【Q&A】低刺激と高刺激について~宇都宮先生

ゆきさん(41歳)

これまでアンタゴニスト法、ロング法、ショート法の高刺激で計10回採卵をしてきましたが、卵子は7?10個採取されてます。しかし、受精がうまく行かず、採卵では一個ないし受精せずできています。胚盤胞まで育ったのは4個でした。うち着床は一回し、化学流産しました。病院では卵䛾数が取れているので高刺激のままでという方針です。このままの方法で良いのか悩んでいます。

宇都宮先生に聞いてきました

うつのみやレディースクリニック 宇都宮 智子 先生
和歌山県立医大附属病院で体外受精などの不妊治療と研究に従事。2010年11月に「うつのみやレディースクリニック」を開院。一般不妊治療から高度生殖医療までを行う。開院以来、訪れる患者様が一日でも早く赤ちゃんを抱けるように、スタッフ一丸となって治療を行っている。2021年から「認定がん・生殖医療施設」として、 “妊よう性温存治療”にも力を入れている。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

10個のうち1個しか受精しない。

受精障害のようですが、ICSIできた卵が何個なのか?

①卵子が未熟卵でICSIができないのか、②精子のDNA断片化など質の問題がある

①成熟卵を増やすため刺激法の再検討

②精子検査(精子の質の検査)、男性自体の検査(泌尿器科的診察、染色体検査)

①についてはすでに様々な方法で検討しているはずです。

②は主治医と相談して検討

受精方法は先進医療でPICSI、IMSIあり(IVFでは受精しないのでICSIしているのだとおもう)受精力がない精子なら低刺激でやっても結局だめかも…

 

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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