病院での診断と自宅での検査薬の結果、どちらの排卵日が正しい?

臼井 彰 先生 東邦大学医学部卒業。東邦大学大森病院で久保春海 教授の体外受精グループにて研究・診察に従事。医局 長を経て、1995 年より現在の東京・亀有にて産婦人 科医院を開業。2004 年より不妊専門の治療センター に。患者さんにリラックスしてもらうため、手術用の白 衣はクマさん柄やネコ柄などキュートなデザインのもの をチョイス。普段とは違う可愛らしい(!?)先生の姿に 思わず笑顔になってしまいそう。
るいるかさん(42歳)Q.排卵日の特定をしてもらうため、25日に病院に行ったら「おりものが全然とれな いから、21日か22日が排卵日だったようだ」と言われました。自宅で調べた 排卵日検査薬では22日に陽性反応があり、翌月の8日に生理になりました。 今回の生理周期は35日で16日さかのぼったところが排卵日と考えると、24日 が排卵日だったと考えられるのですが……(私は排卵から生理予定日までだいた い16日あるようです)。排卵の次の日におりものが全然とれないということはあ り得ないことでしょうか? 先生が正しいのか、排卵日検査薬を信じたほうがい いのか悩んでいます。

排卵日を病院で

るいるかさんは 24 日が排卵日だと思っていたようですが、病院では「 21 日か 22 日だったのでは」と診断されたようです。
臼井先生 生理の周期がだいたい 35日ということは、担当の先生がおっしゃるように 20 日前後に排卵が起きると考えられます。
診ていただいた時はすでに排卵後だったということですが、もしタイミング指導を受けるようであれば、排卵前、 18 〜 19 日目頃から病院で診ていただいたほうがよかったのではないでしょうか。

排卵日推定の方法

超音波やおりものの状態を調べてもらったようですが、通常、病院ではどのような検査や診察をして排卵日を推定するのですか?
臼井先生 超音波で卵胞の状態を調べるほか、採血をしてLHエストロゲン(卵胞ホルモン E2 )、黄体ホルモンなど、ホルモンの値を調べます。
排卵後は黄体ホルモンの値が上がっているはずですから、るいるかさんも、そのあたりをチェックしてもらえばより正確に診断できたのではないかと思います。
おりもの(頸管粘液)については、必要な場合は調べることがあります。
エストロゲンの値が上がってくると分泌が活発になってくるので、排卵前には増え、エストロゲンのピークの直後である排卵を境に減っていきます。
しかし、排卵日でもすごく少ない方もいるので、るいるかさんのように「排卵後にまったくとれなかった」ということもあり得ると思います。

排卵日検査薬について

排卵日検査薬も使っていたということですが、病院での診断や生理周期からの推測と結果に違いが出ることはあるのでしょうか。
臼井先生 排卵日検査薬は、陽性になってもすぐ消えてしまう人もいれば、なかなか消えないという人もいます。
なるべく正確に排卵日を特定するためには、使う回数を増やすことをおすすめいたします。
1日1回だったのを朝・晩、 12 時間ごとに使うなど、まめに調べるようにしてみてはいかがでしょうか。
排卵日検査薬を活用するのはいいことですが、正確にタイミングをとるためには病院での指導を受けることも大切。
毎月診ていくとその方の排卵の傾向がわかってくるので、より的確な排卵日の推定ができると思います。
特に多嚢胞性卵巣症候群の方などは排卵前にLHが出てしまう傾向があるので、排卵日検査薬だけでは判断しにくい場合もあります。
先生とよく相談して、次周期からはきちんと病院で指導を受けられることをおすすめいたします。
>全記事がドクター編集!

全記事がドクター編集!

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。