【Q&A】体外授精について~林先生

林先生に聞いてきました。

ウィメンズクリニックふじみ野 林 直樹 先生
1983年、東京大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療 センター(川越市)などを経て、現職。「体外受精、顕微授精も高いクオリティで対応していますが、できる限り自然に近い不妊治療をご提供したいと考えています。 患者さんはそれぞれお悩みも違いますから、どんなこと でもまずご相談を。時にはご要望に沿えず、厳しいこと を申し上げるかもしれませんが、常に患者さんにとって ベストな治療法をご一緒に見出したいと思っています」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください 

さーさん(41歳)

7月16日に凍結胚胚盤胞移植をする䛾で、13日に子宮に薬入れます。
移植前に性行為すると妊娠しやすくなると書いていますが、「12日までは性行為しても大丈夫だが、13日以降は性行為はやめて」と言われました。
16日まで日にちがあるのですが、12日までに性行為しても妊娠しやすくなるのですか?
7月16日に凍結胚盤胞移植を予定されておられ、子宮とありますがおそらく膣内に黄体ホルモン製剤を13日から挿入されるのでしょうか。
胚盤胞移植であるとすると11日に子宮でなく膣内に黄体ホルモン製剤の挿入を開始するのが通常ですが、あえてウィンドウのずれを2日分修正しているのかなど不明です。
あるいは子宮に薬を入れるというのはPRP(多血小板血漿)のことでしょうか?
子宮が精子、精漿に曝されると免疫寛容が働き、胚を受け入れやすくなると言われています(ただし染色体が正常な胚に限ってですが)。
考えてみると、自然妊娠成立の場合、子宮内に胚盤胞が到達する数日前まで子宮内には精子が存在することが当たり前です。
性行為はとくに問題なくむしろ推奨しますが、黄体ホルモンの膣製剤開始した以降は、薬の吸収に影響が出る可能性もあるので控えた方がよいのではないかと思います。
ただし研究の裏付けがあるわけではありません。
推奨された葉酸などのサプリメントをしっかり摂取して、あとは普通にすごせばよいのではないでしょうか。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。