【Q&A】流産の手術について~浅田先生

流産後の手術は、どのような形が良いのでしょうか?

浅田先生に聞いてきました

浅田レディースクリニック浅田義正先生  名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。
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ようさん(38歳)

36歳の時に自然妊娠して流産し、今回初めての体外受精で妊娠しましたが、心拍確認出来るも胎芽が4ミリから成長せず、8週目で稽留流産となり薬も中止となりました。
自然排出待ちですが、2週間から3週間ほどして出てこなければ、手術と言われました。
手術も吸引法と掻把法がありますが、どちらの方が良いのでしょうか。
前回は吸引法で手術をしています。
2回目の流産となり、また手術する事によって、今後の妊娠に影響はないのでしょうか。
また、流産後はどれくらい休んだ方が良いのでしょうか。

 

現在、流産手術では吸引法が一般的に用いられており、昔のような掻把法はほとんど行われていません。内膜を傷つけるような操作が無ければ通常の流産手術で問題ないと思われますので、それほど心配する必要はないでしょう。

流産の経験が次の妊娠に影響することはありません。

受精卵は毎回違うため流産の影響を受けることはなく、また内膜が入れ替われば次の周期で妊娠が成立しても何ら問題はありません。不妊治療専門医の間では、流産後は休んだ方が良いという発想もありません。

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