【Q&A】低AMHでも受精率を上げるには?~岡村先生【医師監修】

ひまわりさん(35歳)

AMHで採卵を10回以上してますが、卵子が採れたり採れなかったりしています。2025年4月にやっと受精して5月に初期胚凍結胚を移植できましたが、陰性でした。
その後の採卵では1個採れましたが受精しません。
受精するにはどうしたらいいですか?

岡村先生に教えていただきました。

【医師監修】岡村佳則 先生(ソフィアレディースクリニック水道町)1993年、熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院勤務、米国留学、熊本大学医学部附属病院、熊本総合病院勤務等を経て、2022 年5 月ソフィアレディースクリニック水道町の理事長・院長に就任。モットーは「二人の気持ちに寄り添い、そのための心と体に優しい医療の提供を行う」。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●受精がうまくいかない原因として考えられる要因を教えてください。

体外受精では、精子の濃度や運動率が低い場合や、精子が透明帯を通過できないことなどが考えられます。また、精子が卵細胞に入った後でも、卵子が未熟で受精能がない場合や活性化因子の放出が起こらない場合も考えられます。顕微授精では、直接精子を卵細胞内に注入するものの、その後の卵子の活性化が起こらない場合が原因と考えられます。

●低AMHの状況で、採卵の成功率と受精率を向上させるための具体的な治療法はありますか?

AMHが低い場合は、刺激方法に関わらず、得られる卵子は少ないので、卵巣に負担をかけない低刺激法で丹念に採卵していくことが必要と思われます。また、成熟卵が得られない場合は、hCGとGnRHアゴニストを併用するデュアルトリガーを用いる方法が考えられます。体外受精の受精率が低い場合は、顕微授精が必要になります。

●顕微授精の選択で受精を促進することはできますか?

受精障害に対して受精率を向上させる効果は期待できると思われます。卵子が活性化しない場合は、カルシウムイオノフォアを用いるなど人為的な活性化が必要です。

●凍結初期胚移植での陰性結果を受けて、先生でしたらどのような移植方法を提案されますか?

初期胚移植と比較すると胚盤胞移植の方が妊娠率は高いので、可能ならば胚盤胞での凍結が望ましいところです。また、あらかじめ慢性子宮内膜炎のチェックや子宮内フローラの検査など、着床障害のスクリーニングを行なっておくことも必要です。さらに月経周期が整順のようですので、ホルモン補充周期ではなく、排卵周期での移植を検討されてはいかがでしょうか

●今後の採卵に向けて、生活習慣で意識することや摂取を推奨される栄養素はありますか?

精子の運動率が悪いとのことですので、男性不妊外来で泌尿器科医の診察を受けて、適切な治療により精子の状態が改善する可能性があります。各種サプリメントを摂られているようですが、葉酸は服用されていますでしょうか。

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