【Q&A】PGTで正常胚が出ない~浅田先生【医師監修】

まーちゃんさん (44歳)

今pgt検査をしてます。採卵11回、胚盤胞10個をpgtに出してますが、なかなか正常胚がでません。卵は歳の割にはとれるのですが、体重が軽いのも卵の質に問題はありますか?年齢的な物とは、わかってますが、お金もたくさんかかるので、迷ってます。
最近は卵がとれる周期なのか、7つ、5つ、4つとれてます。このまま頑張って採卵をするしかないですか。
pgtも、高モザイク胚が、一つ後は、15番だけがだめなのが2つあり、18番だけダメなのが1つ、後少しなのですが、、
卵子提供は、日本では受けられないでしょうか?台湾やアメリカなどでしょうか。
体外受精では精子の運動率はあまり関係ないですか?運動率をあげるためにした方がいいことありますか?

浅田先生に聞いてきました

【医師監修】浅田レディースクリニック 浅田義正 先生
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、岡崎、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください

大規模な統計からは、体重が低すぎる、あるいは高すぎる場合、自然妊娠率が低下すると言えますが、不妊治療においてはそれほど結果に差はありません。個人の受精卵レベルで体重によって変化があるわけではないと考えてください。

モザイク率は検査会社によってその基準も異なります。現在はモザイク胚であってもその多くは移植可能と考えます。最近の論文では、異数性の受精卵だけを移植して正常な双子が生まれたという報告もありました。
PGT-Aは100%正確ではないため、現在はモザイク胚も移植できます。培養の技術で胚盤胞到達率は変わりますし、生検の技術でモザイク率も変わります。各施設の培養室の実力が反映されますので、一概には言えません。

私は、卵子提供は不妊治療の延長線上にあるのではなく、遺伝子が違いますので、養子縁組の延長線上にあると考えています。

精子の運動率は、顕微授精では、妊娠率に全く関係ありません。精子の運動率を上げるよりも、適切に成熟卵を採卵して顕微授精をすることです。精子の数を増やしたり、精子の運動率を確実に上げたりする薬剤は現在存在しません。

保険適用の不妊治療における先進医療については、十分なエビデンスがないのにも関わらず実施している医師が存在しているため、直ちに中止させることはできずに、その結果、保険適用とせず先進医療の枠組みに一時的に入れられているものです。数年後には消えていくでしょう。
先進医療の中で、タイムラプスインキュベーターだけは別で、培養機器なので、本来は先進医療に入れるべきものではなく、器機の認可をせずに保険を始めたので入れるところがなく、やむを得ず先進医療の枠組みに入れられています。

適切に卵巣刺激をし、技術が高い施設でPGT-Aを受けることを推奨します。

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全記事、不妊治療専門医による医師監修

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