【Q&A】AMHが今より下がって妊娠が難しくなるのが怖いです~林先生【医師監修】

かえさん(29歳)

昨年11月に第一子を出産しました。不妊原因は不明でしたが、AMHが低いので人工授精を3回行った後、体外受精をしました。胚盤胞が一つしか残らなかったのですが、その一つで妊娠できました。AMHの値は2年前の数値なので今はもっと下がってると思います。(2年で1以下に下がることはあるのでしょうか…)
すぐに2人目が欲しいというよりも、今後AMHが1以下になって妊娠が難しくなることが怖いので、早めに治療をと考えています。子供も生後3カ月なので、頻繁に病院へ通うことも難しく、悩んでいます。
第一子のときに通っていたクリニックで「二人目は難しいだろう」と言われたことが、ずっと頭の片隅に残っていて気になってしまいます。生理は産後1カ月で再開し、3回ほど生理は迎えています。
AMHの数値などからどのくらい時間が残っているのかなどアドバイスをいただきたいです。
すぐに治療を始めた方がよいのでしょうか。

ウィメンズクリニックふじみ野の林先生に聞いてきました。

【医師監修】ウィメンズクリニックふじみ野 林 直樹 先生
1983年、東京大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療 センター(川越市)などを経て、現職。「体外受精、顕微授精も高いクオリティで対応していますが、できる限り自然に近い不妊治療をご提供したいと考えています。 患者さんはそれぞれお悩みも違いますから、どんなこと でもまずご相談を。時にはご要望に沿えず、厳しいこと を申し上げるかもしれませんが、常に患者さんにとって ベストな治療法をご一緒に見出したいと思っています」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください
29歳の方で、出産後3か月、第1子はAMH1.19と年齢に比して低値であったが、体外受精をおこなって唯一出来た胚盤胞を移植してのご妊娠出産に至ったとのことと理解しました。まずはおめでとうございます。努力が実ってよかったですね。
AMH値は確かに低いですが、何か低くなるような生活習慣や手術既往、内科合併症、子宮内膜症などは無いのでしょうか。
背景によっては低下のスピードが速いこともありえます。1年で、ほとんど値が変わらないか、場合によっては上昇する(変動の範囲ではありますが)ことさえあります。理論的には増えることはないのですが、そのときのホルモン状態などにより実際の測定値は多少変動することがあります。
第2子は、やや急いだほうが良いかもしれません。生後3か月のお子様がいらっしゃるとのことですので通院は大変かと存じます。
まずはAMHを再検査されることをお勧めします。そのうえでとりあえず体外受精に向けて採卵と受精卵凍結だけでもおこなっておくという戦略が一つ提案されます。
これならそれほど通院回数は多くはならないでしょう。理想的には受精卵の移植はやはり出産後最低1年は空けたほうが妊娠率は高くなり、産科合併症も減少します。
2人目は難しいだろうといわれたとのことですが、わたくしは、少なくともこの年齢ではそんなことはないと思います。ご夫婦でよく話し合って、ご主人にも協力をお願いして前向きに進めていってください。
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