【Q&A】生理の出血量が少なく期間も早く終わる~丸田先生【医師監修】

はんなりさん(39歳)

2022年に繋留流産して、生理周期が不安定になりました。周期は戻りましたが、ここ最近は生理の出血量が少なく、期間も早く終わります。婦人科では特に問題がないように言われます。生理の出血量が少ないと、内膜も厚くならないかとても心配です。このままだと不安ばかりが募ります。
生理の出血量を増やすにはどうしたらいいでしょうか?
治療方法や他の方法を教えてください。

丸田先生に聞いてきました

まるたARTクリニック 丸田 英 先生
久留米大学医学部卒業。名古屋大学医学部附属病院 産婦人科を経て、2012年3月より生殖医療専門。2020年3月、まるたARTクリニックを開業。初診から治療終了まで同じ医師が担当することにより、効率的で高い成功率が得られ、何より患者さまの安心へと繋がると考え、診療に臨んでいる。「どんな時も患者さま第一、患者さまご自身の一瞬一瞬を大切に」を目標に掲げ、不妊治療と仕事の両立に理解ある治療スケジュールを導入。また、PRP療法などの最新治療や無料託児所完備等、不妊治療の環境向上にも積極的に取り組んでいる。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
流産によって一時的に月経周期が不安定になることはしばしばあります。ただ少し時間がかかっても回復することが多く、今回のご質問の月経量が減ったという症状は2022年の流産とは直接関係がないかもしれません。

AMHが0.47とのことで(測定した時期が不明確ですが)、卵巣機能は低下している懸念があり、月経量の低下はそれが一因になっている可能性があると思います。また流産時の対応も月経量減少にかかわることがあり、もし流産手術で必要以上に内膜に負担のかかる処置を行っていれば月経量に影響があるかもしれません。

①生理の出血量が少なく期間も早く終わることで、内膜が厚くならないなど何か影響することはありますか?
月経の期間が短く、量が減少することはホルモンバランスの影響をまず考えます。
②不妊治療を受ける上で、現在の相談者さんの生理の状態は改善したほうが良いでしょうか? また、改善する方法があれば教えてください。
どのような治療のフェイズかによりますが改善策を検討されたほうが良いと思います。ホルモン分泌が少ないのであれば分泌量を増やす治療を、ホルモン周期が乱れているのであれば可能な範囲で改善を図ることが重要です。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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