排卵までの日数と卵子の質について

排卵まで日数が長いと卵子の質は悪くなりますか?

相談者 : りっきーさん(32歳)生理周期は30 日で順調、黄体機能不全があり、タイミング法にトライして1~2年経ちます。前回の排卵までの日数は14日で、注射なしで順調に卵胞が成長し、自然に排卵。今回は、9 日目に経腟エコーで内診。卵子が育っていないと言われ、HMG を接種。排卵までの日数をかけないほうがいいと言われています。排卵までの日数が長いと、卵子の質は悪くなるでしょうか? 睡眠、ストレスなどに気をつけていても周期ごとに、排卵時期や卵胞の大きさなどは変わるのでしょうか。
福田ウイメンズクリニック 福田 雄介 先生 東邦大学医学部卒業、東邦大学医学部大学院修了。医学博士(東邦大学 平成22年)。米国ペンシルベニア大学生物学教室留学、東邦大学医学部産婦人科学教室講師などを経て福田ウイメンズクリニック副院長に就任。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。
生理周期が正常な場合、排卵までに日数がかかると、卵子の質は下がるものなのでしょうか。
福田先生● 排卵までの日数によって卵子の質が悪くなる、妊娠率が下がるということはありません。
 個人差はありますが、一般的に排卵日翌日~次の生理の前日までにあたる「黄体期」は14日間といわれています。そのため、周期の日数は、生理が始まった日から排卵日までにどのくらいの日数がかかるかで決まります。たとえば「28日周期」の場合、生理初日から数えて14日目が排卵日になり、その後黄体期が14日続いて、次の生理がきます。「35日周期」だと、生理初日から数えて21日目に排卵となります。何日周期であってもきちんと排卵があり、規則的に生理がくるなら、大丈夫です。
 また、左右の卵巣から交互に排卵する場合もあれば、片側からの排卵が続くこともあります。それにより周期の日数が数日変わることもありますが、大きな問題はないと考えていいでしょう。
日常生活もかなり気を配っているようですが、それでも月によって卵胞の成長速度に差が出たりしますか。
福田先生●同じように日常生活を送っても月によって卵胞の成長スピードや育つ卵胞の数、子宮内膜の厚みなどはその時々で変わります。自然にあることなので、心配しなくて大丈夫です。
 ただ、ご自身が、以前に比べて生理不順だなと感じた場合は、主治医に相談してみてください。
今後、りっきーさんはどのように治療を進めるといいでしょうか。
福田先生●タイミング法をやって1~2年経つので、ステップアップを検討したほうがいいでしょう。排卵日に性交して子宮頸管に元気な精子がどのくらいいるかをチェックするヒューナーテストという検査があります。受けてみて結果が芳しくない場合は、人工授精を試してみてもいいでしょう。もし結果が良好で妊娠できない場合は、卵子をうまく卵管に取り込めないなど別のトラブルが考えられます。その場合は、人工授精ではなく、体外受精へのステップアップが有効と考えられます。
 また、AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査を受けることもおすすめします。卵巣に残っている卵子の在庫を表す指標となるので、治療計画を立てやすくなります。採血で簡単にわかるので、主治医に相談してみてくださいね。
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