一度は諦めかけていた妊娠…

奇跡の出会いが奇跡の妊娠へ。

重度の無月経だった私を自然妊娠へ 導いてくれた先生との「絆」

まるで何かの糸でつながっていたかのような、まいさんと美馬レディー スクリニックの美馬先生との出会い。

年齢は若いものの、重度の無月経、 不妊治療との闘いの末、まいさんは無事に男の子のママになりました。

就職して過労勤務が続き、 日に日にたまるストレス… ある日突然、無月経に

新卒で、大手の証券会社に就職 したというまいさん。配属された のは新規開拓営業部。朝は 4 時起 き、勤務が終わるのは 22 時ごろと いう毎日。体が悲鳴を上げるのに 時間はかかりませんでした。


「たまっていた疲労とストレスで 今まで普通にきていた生理が突然 止まってしまったんです」


  高校生の時の同級生だった今の ご主人は、そんなまいさんの姿を 見て何とかしてあげたい、とすぐ に結婚を申し込んだそう。お互い22 歳という若さでの結婚でした。 まいさんも、定時で帰宅できる受 付の仕事へと転職。妊娠のことはまだ考えず、まず体調を戻すこと から始めました。
 
ゆっくり生活ができるように なったころ、ご主人の東京転勤が 決まり、ご夫婦は上京することに なります。

行きつけのレストランで紹介 された美馬先生との出会い

東京でも受付の仕事を続けて いたまいさん。上京して約 2 年、 変わらず無月経は続いていまし た。 30 歳までには赤ちゃんが欲し いという想い、不妊治療を始めた ら苦労するかもしれないという 不安、そしてご主人のご両親への 負い目…さまざまな気持ちが交 錯していましたが、2011年、 近所で評判の良かったクリニックで治療を始めることに。

  このころ自分の体にも良いもの を…とまいさんが時々訪れていた のがマクロビオティックのレスト ラン。レストランのママに自分の 体調のことをたまたま話していた ら、同じお客様だった美馬先生を 紹介されたのだそうです。


「ちょうど先生がゆっくり過ごさ れていた時期で、何かあったらメー ルして、と気軽に言ってくださっ たんです」

  近所のクリニックでは、タイミ ング療法からすぐに人工授精にス テップアップするも結果は出ませ ん。まいさんは、クリニックで出 された診断について、今思えばた わいもない悩みなどを美馬先生に メールで相談していたそうです。

「先生はいつも必ずお返事をくださって、前向きになる言葉をかけ てくださいました」

  その後、まいさんはクリニック で体外受精の提案を受けますが、 ご主人がこの時初めて納得しな かったといいます。

「そこまでして赤ちゃんが欲しい の?   主人はそんなスタンスで したが、赤ちゃんが欲しい私は 少しずつ少しずつ説得するしか ありませんでした。不妊治療の セミナーに参 加したり、話 し合いをした り…。初めて の夫婦の危機 だったかもし れません」

  そんな時に ひと役買って 出てくれたの が、意外にも ご主人のお母 様でした。まいさんが自分の体調と治療につい てお母様に報告し、ご主人の力を 借りたいことを伝えたところ、お 母様もご主人を説得してくれたの だそう。やっといい流れになり、 ご主人が協力してくれたものの、 着床には至りませんでした。

先生に導かれるように転院し 最後は先生が開院した 美馬レディースクリニックへ

まいさんが体外受精を終えたこ ろ、先生があるクリニックに着任 されたとの報告が。すぐに転院を 決意したそうです。

  この時、AMHの数値は年相応 だったものの、卵胞刺激ホルモン、 黄体形成ホルモンなどの数値が限 りなくゼロに近い状態でした。先 生を信じて転院したものの、かな り厳しい状況でのスタートでし た。このクリニックでは、一度顕 微授精にチャレンジをしたもの
の、妊娠には至りませんでした。 その後、先生がご自身のクリニッ クを開院されるとのことで、まい さんも先生のクリニックに転院す ることになります。

  2013年 10 月美馬先生が「美 馬レディースクリニック」を開院。 美馬先生の治療方針は“卵巣を守 るやさしい不妊治療”。まずは卵巣 のアンチエイジングを行い、自然 妊娠を目指すというものです。転 院したまいさんに先生は「まず無 月経から治しましょう」と提案。 まいさんも悪い方へ悪い方へ傾い ていた気持ちを一度リセットし「し ばらくは妊娠しなくちゃいけない と考えることをやめたんです」と いいます。

  治療は、カウフマン療法で月経 がちゃんとくるようにすること、 あとはサプリメントで栄養を補っ たり、体を温めるようにした程度 だったそうです。

  美馬先生のもとで治療を始めて約 2 年経過した2015年 11 月、 まいさんに約 10 年ぶりの生理が。 最初は不正出血かと思ったくら い突然訪れたのだそうです。そ して年が明けて 2 月、せっかく きていた生理がまた止まってし まったけれど、いつもと体調が 違う…と思ったら、なんとそれ は一度は諦めかけた“妊娠”だっ たそう。

「あんなに痛い不妊治療をした のに、自然に妊娠するなんて!まさかまさかの妊娠に主人も 本当にあっけにとられているく らいでした」

つらかった不妊治療のあとは ご褒美のように 順調な妊娠生活と出産へ

実は気分転換に海外旅行を計 画していたまいさんご夫妻でし たが「先生にここを逃したら次 のチャンスはないかもしれませんよ、と言われ、私も次は流産す るのでは…?   という不安があっ たのでもちろんキャンセルをしま した」。さまざまな不安がありまし たが、出産は美馬先生の後輩の先 生がいる産院へ。「信頼してきた先 生の紹介だから絶対安心できると 思って。美馬レディースクリニッ クを卒業する時は、寂しさもあり 複雑でしたが、妊娠中はトラブル もなく、産院の先生も本当に良く してくださり、いいお産ができま した」。

  32 歳の妊娠、出産。一般の不妊 治療としては若い年齢でしたが、 若いがゆえに周りには言い出しに くく、自分の症状を一言で語るに は難しく、身内以外に話すことも できなかったまいさん。「先生と出 会えたことがすべてだと思います。 先生と偶然にも出会えたこと、息 子が五体満足に生まれてきてくれ たことに本当に感謝したいと思い ます」。

治療を振り返って

美馬 博史 先生 東京慈恵会医科大学医学部卒。同大学付属病院産婦 人科、美馬産婦人科院長を経て現職。妊孕性(妊娠す る力)を守る力を訴え、体にやさしいホルモン治療、カウン セリング療法、抗酸化食事療法等を積極的に啓蒙。

「自然妊娠ができたのは 真面目な生活態度によるもの」 

前のクリニックで受精卵を見たときに 正直言って「これは良くないな」と思い ました。ホルモン数値は低かったものの、 AMHの数値は悪くなかったので、私の クリニックに来てからはカウフマン療法 で生理がくることを脳に認識させ、自律 神経を安定させ、ホルモンが卵巣に働か せるようにすることから治療を始めまし た。彼女自身もマクロビオティックの食 事に興味をもったり、体調を戻すことに 真面目に取り組んだことで、自律神経が 安定し、妊娠スイッチが入ったのだと思 います。  また彼女には「多嚢胞性卵巣症候群」 もありました。おそらく10代のころか ら発症していて気がつかないままで、そ してある日突然生理が止まってしまった のでしょう。  このような状態で妊娠されたのは私の 経験からも非常に珍しいケースで、セミ ナーなどでもまいさんの例を挙げて皆さ んの励みにしてもらっています。

 

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

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