【Q&A】次回の治療方針について~岡野先生

メイさん(39歳)

2022年1月から不妊専門のクリニックで治療開始。
人工授精3回 全て陰性、アンタゴニスト法で採卵15個、10個の胚盤胞(6個体外受精4個顕微授精)を凍結しました。
主人の精子検査は問題なし。
私自身は治療開始時38歳、AMHが高く、インスリン抵抗値検査を受け、人工授精時にはメトグルコを服用。
卵が育ちにくく、月経周期も32〜34日と少し長い傾向にあります。
2度目の顕微授精が陰性になり、着床不全ERA検査を行い移植するか、検査をせずPGT-Aを行い移植をするかで迷っています。
現在通っているクリニックのお勧めは前者ですが、ERA検査だけでなく、PGT-A検査もすべきか、はたまた他のするべき選択肢(ポリープ・子宮筋腫の切除等)はあるのかお伺いしたいです。よろしくお願い致します。

絹谷産婦人科の岡野真一郎先生に伺いました。

岡野 真一郎 先生 (絹谷産婦人科 副院長)川崎医科大学卒業後、広島大学医学部医局、広島市立安佐市民病院産婦人科、土谷総合病院産婦人科、公立みつぎ総合病院産婦人科、呉共済病院産婦人科、中国労災病院産婦人科医長を経て、2007年より現職。日本生殖医学会認定 生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

月経周期は32~34日とのことで、排卵障害というほどではないと思いますが、
人工授精の際にメトフォルミンを内服されていたとのことで、継続されてみても良いと思います。

ERA検査は、有用性に関して疑問視する報告もありますが、私は比較的実施しており、実際検査結果によって
胚移植日を変更し妊娠される方も多くあります。
現在は先進医療Aとして、保険診療との併用も可能ですので、検査を受けてみられてはと思います。

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