【Q&A】内膜スクラッチについて~北村先生

ひみさん (39歳)
治療歴約3年 PCO気味のため、排卵は遅め
人工受精4回目で陽性→胎嚢2.2mm化学流産
その後2021.09月より都内のクリニックで採卵3回目、移植5回目
2022.09月に別のクリニックに転院
採卵1回→5日目胚盤胞グレードA4つ、6日目胚盤胞グレードB1つ凍結。
2022.11に6AA移植→陰性
2023.02に6AB移植→陰性
2023.03に6AB移植→陽性(ただしHcg16.1)→化学流産
今周期、移植をしましたが化学流産となりました。次周期お休みの間、内膜スクラッチも可能ということで病院より提案をいただきました。これまで8回目移植をしていますが、うち5回の着床すらしませんでした。
内膜スクラッチは人によって効果がないと聞きますが、私のような反復着床不全の者は、行った方が良いのでしょうか。

北村 誠司 先生に聞いてみました。

明大前アートクリニック 北村 誠司 先生
1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図って来ました。体外受精での妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
子宮内膜スクラッチとは、胚移植する前に子宮内膜を器械で擦過することで着床し易くする方法で、移植の前の周期にするのが基本ですが、移植周期に実施することもあります。
良好胚を移植しても反復して着床しない方が対象です。
ひみさんには、免疫・着床不全検査(自費が多いですが、)、子宮内フローラ検査・ERA検査(先進医療が可能)、子宮内膜炎検査(自費ですが、子宮鏡検査でもおおまかなことは分かります。)は有効です。
年齢も上がってきており、PGT-Aも必要性が高くなっていると思われます。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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