【用語集】IVF(体外受精)

難しい用語がいろいろと出てくる不妊治療の現場。

治療でよく聞く用語だけど、あまり正確に知らないものも多いのでは?

勘違いや思い込みを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。

クリニックの先生に用語の解説をしていただきました。

IVF

in vitro fertilizationの略語です。

in vitro はラテン語で「試験管の中で」という意味があり、IVFは体外受精を指します。卵巣刺激、採卵、受精、培養、移植という一連の過程からなります。

まず排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激して複数の卵胞を成熟させます。卵胞が十分に成熟したことを超音波検査などで確認したところで採卵し、卵子を培養液の中で保存します。そこに採取後、選別・精製した精子を入れて受精を待ちます。受精後、分割胚(4~8細胞期)、あるいは胚盤胞になるまで培養し、原則1個(多胎妊娠による母体のリスクを防ぐため)、着床に適した状態の子宮腔内に移植します。
 卵管閉塞ピックアップ障害、卵巣機能不全、乏精子症、抗精子抗体陽性、また原因不明の不妊などが、治療の対象となります。

永井 泰 先生

 

永井 泰 先生 東京医科大学医学部卒業。産婦人科・麻酔科認定医。1989年、埼玉県三郷市に開院。さらに環境を整え、より良い医療を提供するために、2015年に診療所から病院へ改組。産科、婦人科をはじめ、不妊治療、形成・美容外科、小児科と、女性が生涯関わる総合的な医療を、温かく、優しい環境の中で提供。
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