りんごさん(36歳)
以前通っていた病院で、8回採卵し、体外受精をしましたが、1回目に2個凍結できた以外は凍結できませんでした。
今通っている病院は、3回採卵しましたが、凍結できていません。
これから先、凍結できるか不安です。
原因と今後どうしたら良いか知りたいです。
Noah ART Clinic 武蔵小杉の久慈 直昭先生に伺いました。

慶應義塾大学医学部卒。東京医科大学産婦人科学教授を経て、2023年5月より、Noah ART Clinic 武蔵小杉の統括医師に。生殖医療専門医・指導医。臨床遺伝専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
採卵しても凍結できない原因には、さまざまな要素が考えられます。卵子の質や数、または精子との受精の過程で問題が生じることがあります。未熟卵が多いのか、受精率が低いのか、また受精後の胚盤胞の発生までの率が低いのかで、対策は少しずつ変わってきます。また年齢に伴う卵子の質の低下も影響し、りんごさんのAMH値は低くありませんが、一個一個の卵子の質が影響している可能性もありますので、担当医と詳細な検討をすることが重要です。
凍結できるようになるためには、例えば、採卵時期のタイミングを見直したり、異なる刺激法を試したりすることがまず、考えられます。また、受精方法として顕微授精(ICSI)、あるいは先進医療である精子選別法を検討することで、凍結できる胚が得られる可能性が高まることがあります。
採卵方法やタイミングについては、個々の卵巣の反応やホルモン値を細かくモニタリングして、最適な時期を見極めることが大切です。特に、ホルモンの調整を行いながら、採卵の周期や方法をカスタマイズすることが有効な場合があります。
今後の治療計画については、まずは担当医とじっくり相談し、現在の治療方法やタイミングを見直すことから始めると良いでしょう。保険診療の範囲内でできる最善の方法をまず検討したうえで、納得できれば先進医療まで範囲を広げて考えていくことをお勧めします。