【Q&A】採卵数と卵胞数の差異、方法改善の可能性について〜浅田 義正先生【医師監修】

みかこさん(39歳)

39歳、AMH約6で、現在5回目の採卵を終えたところです。

PPOS法でゴナールエフを使用し、採卵5日前のエコーでは卵胞が合計18個見えていました(13mm以上が8個、11〜12mmが4個、10mm以下が6個)。採卵5日前に採卵日は決まりました。

実際の採卵数は8個で、成熟卵数はまだ分かっていません。

なお、卵巣の位置の関係で、膀胱を経由して採卵する必要があります。
このような条件で8個という採卵数は、一般的に妥当な結果でしょうか。

また、卵胞数に比べて採卵数が少なくなる原因として、卵胞の大きさや卵巣の位置が影響することはありますか。
今後、採卵数を増やすために刺激方法や採卵方法を見直す余地があるのか、先生のご意見を伺いたいです。

浅田レディースクリニックの浅田 義正先生に伺いました。

【医師監修】浅田レディースクリニック 浅田 義正 先生
名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の名古屋駅前、勝川、岡崎、東京・品川にクリニックを開院。著書に『不妊治療を考えたら読む本』(講談社)など多数。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

同じ年齢でも、卵巣予備能は個人により大幅に違いますので、年齢から採卵した卵の数が妥当かどうかを語ることはできません。
ただ、みかこさんは、AMHが6ng/mlと卵巣予備能が非常に良い方なので、本来であれば、もっと多くの卵を採ることができるのではないか、と思います。

卵胞数に比べて採卵数が少なくなる原因としては、卵巣刺激が十分に効果を発揮していないことや、採卵時の技術的な要因などが考えられます。
卵胞の大きさや位置が採卵に影響する可能性についてですが、卵胞は適切な大きさまで育ててから採卵を行います。そのため、卵胞が小さいからといって、必ずしも卵子が採れないというわけではありません。卵胞の発育状況を十分に確認したうえで、適切なタイミングで採卵を行うことが重要です。適切なタイミングで採卵できなければ、十分な結果が得られない可能性があります。また、子宮筋腫や膀胱の位置などが採卵の妨げとなるケースも多々ありますが、そのような状況でも、卵胞の位置や周囲の解剖学的な条件を考慮しながら、できる限り確実に卵子を回収することが、採卵技術に求められる重要な要素です。

採卵数を増やすための刺激方法についてですが、特定の刺激方法によって採卵数を増やせるというよりも、重要なのは卵巣予備能に応じて卵巣刺激を適切に行うことです。
ホルモンの血中濃度を確認しながら、卵胞の大きさも見ながら、どのタイミングで成熟卵が採れるかを見極めて、卵巣刺激を行うことが重要です。
特定の方法に従い、決められたタイミングで注射を投与したり、卵胞が一定の大きさになったら採卵したりするという機械的な考え方では、良好な結果は得られません。

その人にとって最適な卵巣刺激の方法や採卵のタイミングは、個々の卵巣予備能や卵胞の発育状況などを踏まえて判断する必要があり、その時点で最も適した方法を見極めることが重要です。単に複数の刺激法から選択するのではなく、一人ひとりにとって最善の方法を追求することが大切だと考えています。
ただ、クリニックや医師により最善の方法は違います。

すべての患者さんに同じプロトコールで治療しているクリニックもあれば、私のように患者さん一人ひとりに最適だと考える治療を行っているクリニックもあります。
私は、一人ひとりに合った治療を受けることが、妊娠への可能性を高めるための大切な一歩になると考えています。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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