【Q&A】排卵抑制のレルミナについて~林直樹先生

ふまれさん(24歳)

月経開始 中2 15歳直前 それ以降なし。定期的に生理がきはじめたのは16歳後半17歳母乳のようなものが出る。プロラクチンは異常なし(既にホルモン異常)ピル 服用開始19歳(飲んだり辞めたりetc.)
2021,2*22歳 ピルを辞めてから定期的にきてた生理が来ず、何かがおかしいと思い婦人科受診
2021,4*お薬で生理を起こさせても次の生理が来ず、ホットフラッシュが出始める
2021,5*23歳 ホルモン値を計測 FSH:103 LH49.6 E2:5未満
2021,6*AMH:0.01 早発卵巣不全と診断
2021,7*検査したが原因不明の早発卵巣不全 採卵1成熟卵、(顕微)異常受精4pn
2021,9*採卵2未成熟、成熟せず
2021,10*3排卵→人工授精 ×
旦那精索静脈瘤G3.Ope Ope後3ヶ月で運動率26.3%→77.2% 前進運動率14.0%→42.9%
2021,11*IVA手術PRP実施 (腹腔鏡)
2022,1*4排卵→人工授精 ×
2022,2*5卵胞育たず
2022,3*採卵6(体外)G4、7分割初期胚凍結1個
採卵7(体外)G1、8分割初期胚凍結1個
2022,4*8卵胞育たず
2022,5*9卵胞育たず AMH0.0012 24歳
2022,6*10卵胞育たず AMH0.0014
2022,8*PRP2回目実施(膣内から卵巣へ注入)
2022,9*11卵胞育たず AMH0.0007
2022.11*12卵胞育たずAMH0.0004
2022.12*13卵胞育たず 不育症、着床不全、反復流産と診断
{異常値}
・ループスアンチコアグラント(LA)希釈ラッセル蛇毒時間 LA [dRVVT]1.20
卵胞が全く現れなくなって1年経つ早発卵巣不全、最低AMH0.0004の者です。まだわかりませんが、採卵できる可能性が出てきたので質問させていただきたいです。
今まで、卵胞が15-16mmくらいの大きさで採卵決定すると未成熟になってしまうため16mm?の卵胞大きさで採卵決定すると2回連続排卵してしまったことがあります。
排卵抑制のため1回目の排卵してしまった時はボルタレン坐薬1回+ブセレリン。
2回目の排卵してしまった時はボルタレン坐薬2回+ブセレリン。
その次に対策して、採卵成功した時はボルタレン座薬2回+ブセレリン+レルミナ半錠でした。
これらの排卵抑制をしたら無事2つ凍結できました。(採卵決定卵胞の大きさ16?17mmくらいです。)
それから1年経ち、1年ぶりに卵胞のようなものが見えました。
体質改善などした場合レルミナが効きすぎてしまうことはないのか。効きすぎた場合空砲などになる恐れがあるのか。
体質改善してもレルミナが効き過ぎると言うことは特に考えられないのか。
採卵成功した時の排卵抑制対策が2回も上手くいき、私には合っているからそのままの対策でいくべきなのか、ボルタレン坐薬とブセレリンだけでいった方がいいのかと考えてしまっています。
主治医に聞けと思われるかもしれませんが、他の先生方のご意見を知りたいです。
よろしくお願いいたします。

林先生に聞いてきました。

ウィメンズクリニックふじみ野 林 直樹 先生
1983年、東京大学医学部卒業。埼玉医科大学総合医療 センター(川越市)などを経て、現職。「体外受精、顕微授精も高いクオリティで対応していますが、できる限り自然に近い不妊治療をご提供したいと考えています。 患者さんはそれぞれお悩みも違いますから、どんなこと でもまずご相談を。時にはご要望に沿えず、厳しいこと を申し上げるかもしれませんが、常に患者さんにとって ベストな治療法をご一緒に見出したいと思っています」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください 
原因不明の早発卵巣不全の診断で、さまざまな工夫を重ねて採卵にチャレンジし、初期胚凍結2個保管中とのこと、まずは担当の医師ならびにご夫婦の努力と熱意に敬意を表します。
1年ぶりに卵胞発育がみられているかもしれないとのこと。
エストロゲン投与、カウフマン療法後の、(あるいはまったくの)自然周期での採卵であろうと推測いたします。
ボルタレン座薬は排卵を遅らせる効果を期待してのことであり、レルミナ錠は血中LHレベルを抑制し排卵してしまわないようにすることを目的として使用されているのでしょう。
体質改善とレルミナの効き方についてはよくわかりません。
レルミナ錠はたとえ半錠の内服でも、効きすぎる場合もありえます。
その場合にはブセレリンが有効な最終卵胞成熟刺激として働かず、未熟卵となったり空胞となったりすることはありうると考えます。
ブセレリンの代わりにHCG注射を選択する場合もあるでしょう。
これだけ高度な治療ともなると医師には学識と経験値が必要で、(失礼を承知の上ですが)患者さんご自身であれこれお考えなられるより、卵胞が成熟していると判断した時点で、その時の卵胞径やホルモン値、既往治療周期を参考に担当医師にご判断をお任せするのが最善と考えます。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。