えりさん(42歳)
今週期12回目の採卵予定です。
前回のPGT-Aに4AA1つのみ提出したのですが、C胚で移植不可(2年前7回目の4BBは良好胚で移植しましたが着床せず)。
主治医は「BCの胚はPGT-Aに出しても結果がDになる可能性が高いため勧めない」とのことですが、次回はできるだけPGT-Aに出したいと思っています。
最近の採卵の傾向では次もBCが多く出る可能性があるため、それなら全てPGT-Aに出してみたいという気持ちがありますが、4BCのグレードはPGT-Aに出しても良好胚である可能性は低いでしょうか。
福田ウイメンズクリニックの福田 雄介先生に伺いました。

東邦大学医学部卒業、東邦大学医学部大学院修了。医学博士(東邦大学 平成22年)。米国ペンシルベニア大学生物学教室留学、東邦大学医学部産婦人科学教室講師などを経て、福田ウイメンズクリニックの院長に就任。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
【質問1】4BCのグレードの胚をPGT-Aに出すことの意義について教えてください。
4BCのグレードの胚をPGT-Aに出すことの意義は、PGT-Aは染色体の異常を検出する検査で、異常がないことが確認されれば、移植後の妊娠成功率が高まる可能性があります。ただし、グレードが低い胚は移植不適となる可能性がグレードの良い胚に比べ高く、検査結果が期待に沿わない場合もあります。
【質問2】BCの胚がPGT-AでDになる可能性について、先生のご意見をお聞かせください。
PGT-AでD(判定不能)となる可能性はなんとも言えません。D(判定不能)となる場合は遺伝子の増幅がうまくいかなかったりノイズが入ってしまったりと原因は複数考えられますが、BCの胚だからD(判定不能)となるわけではありません。主治医の先生は結果がC(移植不可)となるとおっしゃていた可能性があります。または、PGT-Aは胚盤胞の栄養外胚葉(将来胎盤になる部位)の細胞を採取するわけですがBCの場合栄養外胚葉の細胞の数が少ないため十分な細胞が採取できないと考えている可能性があります。
【質問3】12回目の採卵での成功率向上のために、先生でしたらどのような最善策を提案をされますか?
まず現在の治療方針について一度整理して考える必要があると思います。何を行っていいて何を行っていないかを含めて検討します(ex Zymotなど)。ただ、前回の採卵の結果胚盤胞が4個獲得できている点では治療方針は間違っていないのではと思います。BCの胚へのPGT-A検査は侵襲が強いのであまりお勧めはできません。BC胚はPGT-Aを実施せずに2個移植などを検討します。
【質問4】4BCの胚の移植成功率について教えてください。
4BCの胚の移植成功率は、一般的に4AAや4BBなどの良好胚と比べて低い傾向があります。一般的に15-20%ほど妊娠率は下がります。ただし、4BCの胚でも妊娠に至る例もありますので、完全に可能性がないわけではありません。具体的な成功率は個人の健康状態や他の要因によって異なるため、主治医と相談しながら最適な治療方針を検討することをお勧めします。