【Q&A】不妊なのか不安です~岡村先生【医師監修】

hom.nさん(30歳)

不妊なのではと、とても今不安です。検尿で排卵日の特定するために検査すると言われましたが、11月も今回も卵胞の状態では「排卵はもうすぐだけど、検尿の結果としてはホルモン数値がそんな上がっていない」と言われ、私は喘息のこともあり「好酸球が高い」と先日もかかりつけの内科で言われました。
抗精子抗体の有無や不妊に対して喘息であること、好酸球が高いことというのはやはり関係してくるのでしょうか。
以上の状況だけだと、不妊の可能性はどのくらいで、抗精子抗体があった場合どうなるんでしょうか。

岡村先生に教えていただきました。

【医師監修】岡村佳則 先生(ソフィアレディースクリニック水道町)1993年、熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院勤務、米国留学、熊本大学医学部附属病院、熊本総合病院勤務等を経て、2022 年5 月ソフィアレディースクリニック水道町の理事長・院長に就任。モットーは「二人の気持ちに寄り添い、そのための心と体に優しい医療の提供を行う」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
hom.nさんの排卵状態について、ホルモン数値が上がらない原因は何か、またそれが不妊の可能性にどのように影響するかについて、先生の見解をお聞かせください。
尿中LHの検査のことと思われますが、約24時間の中で大きく変動するので、正確にLHサージを捉えようとするなら、8時間おきの検査が必要です。したがって、検査のタイミングがずれている可能性が考えられます。タイミング法では、排卵の数日前から妊娠のチャ
ンスがあるので、頸管粘液の増加が自覚できる方は粘液(さらっとしたおりもの)が増え始める頃からできるだけ多くタイミングを取るとよいでしょう。
喘息の持病や好酸球の数値が高いことは、不妊の原因や治療に影響を与える可能性がありますか?
喘息や好酸球の高値と不妊症の関連は特に指摘されていないようです。
抗精子抗体は不妊の原因となる可能性はあるのか、また、その場合の一般的な治療法について教えてください。
フーナーテストで不良が続く時の原因の一つとして、抗精子抗体の存在が考えられます。人工授精や、場合によっては体外受精が必要となります。
現在のhom.nさんの状況から見て、不妊の可能性を評価するために必要な追加の検査や評価はありますか?
基礎体温の記録を含め、排卵の状態や黄体機能不全の有無などはみられてますでしょうか。
hom.nさんが今後どのようなステップを踏むべきか、具体的なアドバイスをお願いします。
精液検査は早く行って、男性因子の有無を確認することが必要です。AMHの値が高いようですが、排卵因子はないでしょうか。あと2-3周期はタイミング法を続けてみて、フーナーテストで不良が続く場合は、頸管因子の適応で人工授精にステップアップしていくことが
考えられます。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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