【Q&A】卵管造影検査、通水検査、次に行うべき検査は?~池永晃大先生【医師監修】

みずほさん (31歳)

現在までに卵管造影検査、通水検査、抗精子抗体検査を受けています。
今後行うべき検査はあるでしょうか?

馬車道レディスクリニックの池永先生に聞いてみました。

【医師監修】馬車道レディスクリニック 池永晃大 先生
東京慈恵医科大学医学部卒業。東京慈恵医大産婦人科、恵愛生殖医療医院、獨協医科大学埼玉医療センターリプロダクションセンターを経て、馬車道レディスクリニックに副院長に就任。
日本産婦人科学会産婦人科専門医。日本生殖医学会生殖医療専門医。

※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●卵管造影検査や通水検査の結果を踏まえて、他に必要な検査はありますか?

胚移植により妊娠反応が3回陽性となり、1回が8週流産になっていたため、そちらの原因を調べる検査が必要になると思われます。
化学流産や流産が続く場合は不育症の可能性も出てくるため、採血でできる抗リン脂質抗体や凝固因子を調べる検査、ネオセルフ抗体検査等を行うとよさそうです。また子宮内環境の乱れがある可能性もありますので、子宮内フローラ検査もおすすめします。

●抗精子抗体検査の結果を考慮した次のステップは何でしょうか?

顕微授精により胚盤胞になりにくい原因は夫婦どちらにも存在する場合があります。男性側に精索静脈瘤の既往がありPICSIにより反応のでる精子が少なかったので、男性側の精子の状態があまり良くない可能性があります。精索静脈瘤の手術はすでにされているため、他にできることとしては亜鉛やコエンザイム、ビタミンCやEのサプリメントを摂取したり、男性不妊外来等に相談して薬物療法を行うことで精子の質を上げられる可能性があります。その上で顕微授精を行うとより胚盤胞到達率は上がると思われます

●遺伝的検査や特別な検査の必要性について教えてください。

遺伝学的な検査には夫婦の染色体検査などがありますが、現時点では治療方針に大きな影響を及ぼすわけではないので必要性は低いと思われます。ほかに特別な検査を行うとしたら、精子のDFIを調べるとよいかと思います。DFIが高い場合は胚盤胞の到達率が下がる場合があります。

●妊娠に向けた今後の検査計画についてアドバイスをお願いします。

女性側はまずフローラ検査や不育症検査、男性側は精子のより細かい状況を調べるためのDFI検査を行い、次の体外受精に臨まれるのがよさそうです。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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