まなさん (34歳)
前院にてクロミフェンによる低刺激法の体外受精をしていました。採卵を4回して毎回2~3個卵子が採れるのですが、一度も胚盤胞までいったことがありません。成長が遅く、途中で止まってしまいます。
食生活、睡眠、運動はそれなりに気をつけて過ごしているつもりです。
原因は何でしょうか?
刺激法が合っていないのかとも考えましたが、低AMHなので転院して再び低刺激法の病院に通い始めました。生理3日目の血液検査結果があまり良くないように思うのですが、これも関係しているのでしょうか?
(E2:5/LH:0.6/FSH:6.1/HCG:0.0)
前院にてクロミフェンによる低刺激法の体外受精をしていました。採卵を4回して毎回2~3個卵子が採れるのですが、一度も胚盤胞までいったことがありません。成長が遅く、途中で止まってしまいます。
食生活、睡眠、運動はそれなりに気をつけて過ごしているつもりです。
原因は何でしょうか?
刺激法が合っていないのかとも考えましたが、低AMHなので転院して再び低刺激法の病院に通い始めました。生理3日目の血液検査結果があまり良くないように思うのですが、これも関係しているのでしょうか?
(E2:5/LH:0.6/FSH:6.1/HCG:0.0)
北村 誠司 先生に聞いてみました。
【医師監修】明大前アートクリニック 北村 誠司 先生
1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図って来ました。体外受精での妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
1987年慶應義塾大学医学部卒業。2008年荻窪病院虹クリニックを開設。退職後、2018年明大前アートクリニックを開設。1989年からIVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による胚移植の改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫、内膜症の解消、改善を積極的に図って来ました。体外受精での妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れています。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
目次
毎回2〜3個採卵できるものの成長が遅く、 途中で止まって胚盤胞にはならないのはどんな原因が考えられますか?
受精卵の発育が遅く良好な初期胚が出来ない、 あるいは胚盤胞に進まないといった発生停止の傾向が強く見られる 方が時にいらっしゃいます。 原因は卵子と精子の受精障害や胚の発育障害が考えられますが、 はっきりとしたことは分かっていないようです。対策としては、 卵子の活性化(カルシウムイオノフォアの使用) や培養液の変更が考えられます。
低AMHの場合は高刺激よりも低刺激法のほうが合っているのでし ょうか?
排卵誘発方法を変えてみるのも対策になるかもしれません。AMH 0.6と低値ならば本来は低刺激法が適切と思いますが、 良い結果が得られない場合は、中刺激(CC+FSH/ フェマーラ+FSH)での効果が期待出来ます。高刺激法は、 選択肢になるかもしれませんが、負担が大きめと思います。
生理3日目の血液検査結果を見て先生はどう思われますか?
生理3日目のLH 0.6 が大分低いことが目に留まりました。下垂体からのLH (黄体形成ホルモン)分泌が少ないことが考えられます。その為、 中刺激法や高刺激法で卵巣を刺激することで良い卵子を作ることが 期待されます。