【Q&A】クロミッドの長期服用について～藤本先生【医師監修】

文章を拝見するとクロミッドの長期服用の副作用を心配されていると思われます。
クロミッドは排卵誘発剤の内服薬です。
自然の状況だと排卵までの期間に時間がかかってしまう方や、周期毎の排卵までの期間が不規則な方に内服していただくことで、排卵までの期間がある程度一定になってくれたり、排卵までの時間が短くなることで最終的には通院回数を減らすことができます。そして、クロミッドの副作用は子宮内膜が薄くなる人がいることです。子宮内膜が薄くなると着床しづらくなることもあるため、あまり子宮内膜が薄くなることは好ましいことではありません。そのため、ネットなどには長期間の使用はしないほうが良いという書かれ方がされている場合もありますが、必ずしもそうではありません。

クロミッドの副作用はとても個人差があります。早い人だと1周期使うだけで子宮内膜が薄くなる人もいます。そのような場合には1周期で使用をやめる人もいます。反対に何周期使っても子宮内膜が薄くならない人もいます。そのような方の場合には何周期も長い期間クロミッドを使用する方もいます。そこは、主治医の先生が卵胞発育はもちろんですが、子宮内膜の状況を見ながら使用していきます。必ず何周期使用したら辞めないといけないというものではありません。

ざくろさんについてですが、先生から子宮内膜が薄いとの指摘はないとのことでしたが、心配でしたら子宮内膜の厚さを診察の際に直接主治医の先生に聞いてみるとよいでしょう。
排卵相当時期に概ね8mm以上の子宮内膜の厚さが確保されていれば問題はないと考えます。

最後に、多くの女性では月経血の量は年齢とともに減少傾向があります。月経血が少ないことが、イコール子宮内膜が薄いということではありません。なので、仮に月経血が少なくても排卵相当時期の子宮内膜の厚さが確保されていれば基本的には問題はありません。
逆の言い方をすれば、月経血の量が普通でも排卵相当時期の子宮内膜の厚さが薄い場合にはクロミッドの使用については使用中止を検討するということでもあります。