子宮頸管拡張について~田中温先生

 

子宮口が狭くカテーテルが入りにくい…このような状態は妊娠率に影響を及ぼすのでしょうか?

セントマザー産婦人科 田中温先生に聞いてみました!

田中 温 先生(セントマザー産婦人科医院)

順天堂大学医学部卒業。越谷市立病院産科医長時代、診療後ならという条件付きで不妊治療の研究を許される。度重なる研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院開院。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。

Waiwai さん(34歳)1回目の凍結胚移植の際、子宮口が狭くカテーテルが入りにくく苦戦した経緯があったため、 今回、凍結胚移植日の「1週間前」に頸管拡張の処置を受けました。 

具体的にどのような処置をしたのか説明がなかったのですが、局所麻酔で、重い痛みを伴うもので した。 

細い器具を挿入するタイプのものだったのかもしれません。 

通常、「移植の1週間前」にこのような処置をすることはあるのでしょうか。 

インターネットで調べると、「子宮内膜が傷つくので、移植直前ではなく前周期に行うべき」とか、「前 日/当日に吸湿性頸管拡張材を挿入する」という投稿はあったのですが、あまり詳しい情報は得ら れませんでした。 

なお、昨日処置をしたのですが、お腹の痛みと出血があります。 

着床に悪影響がないのか、心配です。 

また、カテーテルが入りにくく苦戦した(時間がかかった)場合、凍結胚への影響はあるのでしょう か。 

痛みで子宮が収縮したりすることで、妊娠率が下がるといったような可能性もありますか? 教えて頂ければ幸いです。

子宮胚移植は子宮頸管が曲がっている場合には難しい場合があります。しかしこれは医師の技術でかなりの差が出ます。
1週間前の頸管拡張は、私は意味がないと思います。1週間経てばまた元に戻ります。
できれば一度、私に移植させていただけないでしょうか。当院にはいろいろな移植チューブがございます。
私はこの40年間で頸管内のカテーテル挿入で失敗したことがありません。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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