【Q&A】化学流産について~矢野先生【医師監修】

ぽんたさん (28歳)  
最近ゆるくタイミング法での妊活を始めました。
生理開始予定日1週間前くらいにごく少量の茶色ぽい出血(生理とは違う感じの出血で腹痛もその他の体調変化もなし)があり、その出血が1週間ほど続いたため、本来の生理開始予定日あたりで妊娠検査薬をしてみたところ陽性でした。
しかし、その3日後に突然生理のような出血(鮮血で量の普段の生理初日と同程度)があり、生理痛のような腹痛も来たので、翌朝に再び検査薬をしてみたら陰性で、基礎体温もガクッと下がっておりました。
状況からすると化学流産ではないかと思っておりますが、そうだとすれば生理開始予定日より前に1週間も少量の出血が続いたのはなぜでしょうか?
数年前に2回ほど不正出血をした経験もあります。
その際、婦人科受診した時は、「一時的にホルモン値が下がっていたことが原因」と言われ、ピルを服用したらすぐに治りました。
それ以降は生理周期は比較的順調です。
何か自分の子宮や卵巣に問題があるのではないか、また化学流産したらどうしよう、と不安で仕方がありません。
考えられる原因や対策など教えていただければ幸いです。
花みずきウィメンズクリニック吉祥寺
院長 矢野 直美 先生

東京大学医学部医学科、東京大学大学院医学系 研究科博士課程卒業。武蔵野赤十字病院、帝京 大学医学部附属溝口病院、東京都老人医療セン ター、池下レディースチャイルドクリニック、池下 レディースクリニック広小路勤務を経て、2009年、 池下レディースクリニック吉祥寺院長に就任。体 外受精はすべて院長が担当。少数精鋭のスタッフ で、一人ひとり丁寧に診ることを心掛けている。
2022年7月より名称が「花みずきウィメンズクリニック吉祥寺」に改称。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
化学妊娠とは妊娠反応が出たのち、超音波検査で胎嚢が確認できる前に出血が始まり、前後して妊娠反応も消失することです。
ご相談者様のエピソードはまさに化学妊娠です。
着床期以降(排卵の1週間後頃)から数日間少量の出血か続くことを着床出血と呼んでおり、病的なものではありません。
しかし、子宮内膜ポリープやクラミジア感染など他の要因で不正出血が出る場合もあります。
不安を抱えておられるようなら、産婦人科専門医を受診して必要な検査を受けることをお勧めします
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