排卵刺激をしても卵胞が育ちません

ふみさん(32 歳)約1 年、クロミフェンを使用して排卵刺激をしてきました。しかし最近、1 日2 回の服用では卵胞の育ちが悪く注射も行うことに。薬に耐性ができて育たないのではと心配です。また卵胞が10mm以上育たず原因がわかりません。アドバイスをお願いします。
内田クリニック 内田 昭弘 先生 島根医科大学医学部卒業。同大学の体外受精チームの一員として、1987 年、島根県の体外受精による初の赤ちゃん誕生に携わる。1997 年に内田クリニック開業。生殖医療中心の婦人科、奥様が副院長を務める内科、大阪より月1 回来院の荒木先生による心理カウンセリングとサポート体制が充実している。
内田先生●クロミフェンは、子宮の内膜が薄くなるなどの副作用があるため、3周期使用したら次の1周期は休みますが、継続使用で反応が悪くなることは考えられません。ただ、卵巣が排卵誘発剤に対して反応がいい時と悪い時があるため、そう感じるのかもしれません。卵胞の育ちが悪い点については多囊胞性卵巣症候群(PCOS) が推測されます。その場合、排卵誘発剤を使っても卵子の発育が遅れることがあります。
 今後は、排卵誘発剤がより効果を発揮する使い方を探りながら排卵周期を整え、人工授精体外受精の検討もおすすめします。
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