【Q&A】保険について~中川先生【医師監修】

あひるさん(39歳)
th1th2の数値が基準の2倍で引っかかりました。
タクロリムスかピシバニールを使用する病院を見つけたのですが、採卵移植が自費となります。まだ保険が6回分残っている䛾で、もう少し保険内で治療したいのですが、ピシバニールを保険内で服用してくれる病院はないのでしょうか。

中川浩次先生に伺いました。

【医師監修】中川 浩次 先生(杉山産婦人科 新宿)
自治医科大学卒業。日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。「子宮と卵巣があったら必ず妊娠する」「卵子が採れている間はチャンスがある」という考えをもち、諦めない不妊治療を日々患者さんに熱く伝えている。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

●1型・2型ヘルパーT細胞が妊娠にどのような影響を与えているのか教えてください。

1型ヘルパー細胞は、異物を認識して攻撃担当細胞へ連絡します。
2型ヘルパー細胞も、異物を認識して攻撃単相細胞へ連絡します。
受精卵は異物と同様とみなすことができるので、ヘルパーT細胞に認識されると、攻撃を受けます。

●比率が高かった場合、どのような治療をされますか?

タクロリムスを用いた免疫療法を行います。

●またその治療に使うお薬は保険診療で使用できますか?

保険診療では使用できません。自費診療となります。
その場合、卵巣刺激、採卵、胚移植、凍結まですべて自費診療となります。

●保険の範囲内であれば、どのような治療を勧められますか?

今のところ自費診療になりますがタクロリムスを用いた免疫療法が最も勧められる治療です。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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