【Q&A】移植後のホルモン補充、漢方について。~岡村先生【医師監修】

わかなさん (44歳)  
今回、初めて新鮮胚移植をします。
1移植後のホルモン補充は、プロゲステロン注射か、ワンクリノン等膣剤を選べます。前回、流産した際、ホルモンが足りなくて妊娠を継続できなかった可能性があるとのことでした。
この場合、新鮮胚移植後、毎日注射で通院したほうが結果が良いのでしょうか?または、膣剤を増やす方法でも良いのでしょうか?
2ツムラ漢方23番(当帰芍薬散)は、移植後、妊娠中も服用して良いでしょうか?ホルモンバランスを整える効果があるということで服用しています。

岡村先生に教えていただきました。

【医師監修】岡村佳則 先生(ソフィアレディースクリニック水道町)1993年、熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院勤務、米国留学、熊本大学医学部附属病院、熊本総合病院勤務等を経て、2022 年5 月ソフィアレディースクリニック水道町の理事長・院長に就任。モットーは「二人の気持ちに寄り添い、そのための心と体に優しい医療の提供を行う」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
新鮮胚移植時の黄体補充について、注射・腟剤・ジェルと形によって吸収効率は違うのでしょうか?
腟剤では、子宮に近い位置から高濃度の天然型プロゲステロンを投与できるので、吸収効率は高いと考えられています。
P剤の剤形によって着床率・妊娠継続率に変わりはありますか?
知りうる範囲では、差があるという報告はない様です。
黄体ホルモン不足により流産した可能性がある場合、先生であればどんなP剤をどのように処方されますか?
腟剤に加えて経口薬による補充を考えます。
当帰芍薬散は妊娠中も継続して飲んでも問題ないでしょうか?
妊娠中に服用しても、妊娠経過や胎児への影響はないと言われています。妊娠中の下腹部痛や妊娠高血圧症候群の予防に効果があるとの報告もある様です。
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