【Q&A】サプリメントの活用~井上先生

井上先生に聞いてきました

井上 朋子先生  大阪大学医学部卒業。平成11年カリフォルニア大学サンフランシスコ校研究員勤務。IVFなんばクリニック勤務、副院長。平成26年 HORACグランフロント大阪クリニック勤務、副院長。医学生の頃、帝王切開術での出産シーンに感動し、産婦人科医になることを選択しました。命の誕生と家族の喜びに関わることのできるこの仕事が大好きです。分かりやすい説明と、温かい診療を心がけています。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。

しおりさん(42歳)

二人目不妊で41歳の時(令和3年11月)に採卵をし、顕微授精で5個卵が取れ、5個受精。
3日目を1個(8A)、胚盤胞を2個凍結(3AB、5BB)でき、すべて自然周期で戻しました。
3日目の受精卵は陰性、胚盤胞を移植した時は、尿検査は陰性でしたが、血液検査は陽性反応が出ており、2回化学流産しました。
凍結胚盤胞がないため、もう一度、採卵から始める予定です。
化学流産を2回しているため、何か検査をしてから、不妊治療に臨んだ方がいい䛾でしょうか?
エレビットは服用していますが、Lカルニチン、DHEAビタミンD、ラクトフェリンは服用を考えています。
それぞれのサプリメントは、採卵の何ヶ月前から、胚移植の何ヶ月前から服用すればいいでしょうか?

37歳で出産され、久しぶりの不妊治療になりますね。育児をしながら通院をするのは大変だろうな、と思います。

自然周期凍結胚移植の結果、尿では検出されないくらいの妊娠反応が出たとのことですが、胚移植前にHCG注射を受けた場合は判定日に血中HCG反応が残ることがよくあります。HCG値がある程度高く、明らかな化学流産が連続したという診断であれば、着床不全の可能性もあるかもしれません。抗リン脂質抗体や血液凝固因子異常、EMMA/ALICE、慢性子宮内膜炎、子宮鏡などの検査が事前にできると思います。ただ今の年齢を考慮すると、胚側の染色体異数性の発生率が上昇しているため、着床不全検査に時間をかけるよりは次の採卵で良好胚を獲得して早めに移植する方が良いのではないでしょうか?胚質改善のサプリメントとしてLカルニチンやメラトニン、卵巣機能を賦活する目的でDHEAや経皮的テストステロン軟膏、他に八味地黄丸やアルギニンなどを処方することがあります。誰かに悩みを聞いてもらったり、軽い運動や気分転換をしたりすることでストレスを減らし、心身の調子を整えることは不妊治療を続けるうえでとても大切です。

また、乏精子症も指摘されていますので、ご主人にも男性用のサプリメントや漢方薬を摂取してもらうことはどうでしょう。実際いつから効果がでてくるか予想するのは難しいですが、精子形成には3-4か月かかると言われていますので、早期に開始する方がよいのではないでしょうか。

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