【Q&A】排卵誘発剤~岡村先生【医師監修】

やまさん (41歳)  
41歳AMH0.19でFSH26あり、EMMA・ALICE・CD138陽性細胞で慢性子宮内膜炎と診断カフマン療法で生理をおこしています。関節リウマチ治療中です。
FSHが下がった時にクロミッドを飲んでいますが、卵胞は1個しか出来ません。

レトロゾールがいいと聞き、今の数値で効果があるのでしょうか

岡村先生に教えていただきました。

【医師監修】岡村佳則 先生(ソフィアレディースクリニック水道町)1993年、熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院勤務、米国留学、熊本大学医学部附属病院、熊本総合病院勤務等を経て、2022 年5 月ソフィアレディースクリニック水道町の理事長・院長に就任。モットーは「二人の気持ちに寄り添い、そのための心と体に優しい医療の提供を行う」。
※お寄せいただいた質問への回答は、医師のご厚意によりお返事いただいているものです。また、質問者から寄せられた限りある情報の中でご回答いただいている為、実際のケースを完全に把握できておりません。従って、正確な回答が必要な場合は、実際の問診等が必要となることをご理解ください。
リウマチ治療が妊娠に影響を与えることはあるのでしょうか?
リウマチの患者さんは、寛解状態では不妊症との関連性は低いと言われていますが、活動性がある場合は一般的に妊娠しにくい、あるいは妊娠まで時間がかかる傾向にあると言われています。
レトロゾールが排卵誘発剤として使用されるのは、どのような場合ですか?
多嚢胞性卵巣症候群でクロミッド抵抗性がある患者さんで使用されることがあります。
レトロゾールでの排卵誘発は、AMHが低くFSHが高い状態に適した排卵誘発方法でしょうか?
レトロゾールの効果は同じ患者さんでも周期によって反応が異なることがあり、クロミッドに比べて使いにくい面もありますが、AMHが低くFSHが高い状態で効果がみられる時もあり、クロミッドの代わりに試みることがあります。
先生であれば、この方にどのような排卵誘発方法をすすめられますか?
AMHが0.19であれば、クロミッドでも複数個の卵胞発育はかなり難しいと思われます。それはレトロゾールでも同様です。エストロゲンを併用してFSHの低下を図り、クロミッドあるいはレトロゾールを用いた低刺激法で丹念に卵胞を育てていくのが良いと思われます。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

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