“妊活”だって、“楽しみ”に

思いのままをつづったブログが、なぜか注目を浴びて。

“妊活”だって、“楽しみ”に変換!

もっとつらい思いをしている人はいるから、 私は私なりにベストを尽くせばイイかな、と。

自然妊娠したこともあるから、“きっとできる!” そう信じて不妊治療を続けて、6年…。

都内、地方の有名クリニックの門を叩き続け、 時にはさじを投げられ、途方に暮れたことも。

それでも、めでたく懐妊!

それまでの道のりとは?

“妊活”を楽しくする そのための工夫とは?

ふじまるさんのブログを覗 くと、いつもハラハラ、ドキ ドキさせられます。

「家出っ て、どういうこと?」「え、 また転院したの?」などと、 ついツッコミを入れてしまい たくなってしまう、なかなか の異彩を放つ妊活ブログ。

だ から、なんだかその先が気に なって、目が離せなくなって しまうのです。そして、やが て人気ブロガーに!

検査結果の報告などもある ものの、まるで旅行気分の入 院生活や通院後に必ず訪れる 人気店でのスイーツ紹介、エ ステ通い、思い立ったらふらりと旅に出てしまうなど、妊 活ライフは実に楽しげ。

そこ には、決して弱音を吐かず、 モチベーションを保ち続ける ための、ふじまるさんなりの 工夫がありました。

「毎日を、“今日もいい日だっ たな”という気分で終えた かったので、徹底して節約し ながらも、気持ちよく過ごす ために、少々のプチ贅沢を自 分へのご褒美にしました。

つ らい時、頑張った時こそ、気 分転換が必要。

“手術しなけ ればならなかったけど、おか げでこんな特別な入院生活を 体験できた”、“通院で長時間 待たされた挙句、また成果を 出せなかったけれど、帰りに おいしいパンケーキに出会えてラッキー♪”と思えたら、 少しは心が軽くなるから」と、 ふじまるさん。

だから「なん だか楽しそうに妊活している なぁ」と、読者は思うのでしょ う。

そして、「自分も楽しく 妊活しよう!」と励まされる のです。

後悔しないように、 今できるベストを尽くす

ふじまるさんは7年前、年 下のご主人とご結婚。

すぐに 自然妊娠しましたが、流産と いう残念な結果でした。

その 後、2010年に子宮内膜症 を治療するために手術を受け、 翌年には人工授精で再び妊 娠。

「できるだけ良い環境で子育てしたい」という思いがあ り、当時東京在住だったふじ まるさんご夫婦は、縁のあっ た福岡県に移住するという思 い切った決断をしました。

「何事にもベストを尽くした いと常に思っています。

“あ の時、ああしていれば”といっ た後悔をするぐらいなら、今 できることを確実にやりたい のです。

結局、また流産して しまいましたが、その時の選 択に少しも後悔はありませ ん」と、ふじまるさんは当時 を振り返ります。

「できることは、今すぐやろ う」「後悔しないように、ベス トを尽くそう」というポリシー は、その後の不妊治療におい ても大いに生かされます。

ふじまるさんは、漫然とした治 療には飽き足らず、評判の良 い不妊治療クリニックの門を 次々叩き続けます。

担当医の 言いなりにならない患者はと もすると嫌われることにもな りかねませんが、納得のいく 治療にこだわり、自らの努力 も惜しみませんでした。

「専業主婦で、夫も出張が多 く、ひとりの時間はたっぷり ありましたから、その間は評判の良い病院はもちろん、妊 娠に役立つと思われること を、インターネットで検索し てばかりいました。

岩盤浴、 ヨガ、ピラティス、アクアビ クス、整体、鍼灸、ウォーキ ング、サプリメントもどれだ け試したことか。

“これをやっ たら、子宮内膜がちょっと厚 くなった”、“これを飲んだら 良い卵子が採れた”と、少し でも成果につながると嬉しいんです。

学生時代から実験好 きで、自分の体が改善されて いるのかも、という結果が出 るのが面白くて(笑)」と、 ふじまるさん。

さらに、「落ち込んでも仕 方がない。

考え込む時間があ るのなら、少しでもできるこ とをしたほうがいいと、気持 ちを切り替えました」と、続 けます。

「頑張ったら、“今日も一日、 よくやったね”と、自分の体 に感謝し、自分で自分を褒め てあげられるから」とも。

“つらい時期”こそ、 ターニングポイント!

今でこそ前向きで、笑顔を 絶やさないふじまるさんです が、「複雑な家庭環境で育ち、 幼い頃から自分は“落ちこぼ れ”という意識があって、“他 人と比べてもしかたがない” という思いがありました。

だ から、もともと“妬み”“嫉み” といった感情がないのです。

さらに、母はほんのささいなことでも私の長所を見つけ出 し、ことあるごとに私を褒め てくれました。

褒められると 単純にうれしい、自信になる、 幸福感に満たされる。“他人 は他人、誰とも比べずに、自 分なりの幸せを見出そう”と、 そんなふうに思えるように なったのも、きっと母のおか げです。

頑張っていると褒め られる、笑顔がイイと褒めら れる、楽しそうにしていると 褒められる。

子どもの頃にそ うやって育ててもらったこと で、いつしか自分自身も、ネ ガティブな感情を捨てたほう が楽に生きられる、と気づい たのです」。

だから、ふじま るさんは強く、そしてしなや か。何があってもクヨクヨし ない、苦手な人と遭遇しても 反面教師として学ばせてもら う。

なかなか妊娠しない時期 も、「きっと、この猶予には 何か意味があるはず。

妊娠し たらできないことを、今のう ちにやっておこう」と、上手 に気持ちを切り替えることが できた、とも言います。

「今思い返すと、人生におい て何度かあった“つらい時期” は、すべてターニングポイン トだったように思えます。

足 踏みばかりで、なかなか前に 進めず、どうしたらいいんだ ろうと思い悩む時期は、きっ と好転のチャンス。

思い切っ たことができるのも、そんな 時だと思う」と、ふじまるさ んは言います。

6年かけてやっと妊娠! “妊活”で学んだことも多い

6年間の長きにわたっての 不妊治療、その間には担当医 にさじを投げられたこともあ りました。

それでもめげずに、 「ここならきっと!」と思われ るクリニックを探し出し、苦 労の末にやっとピリオドが。

諦めずに治療を重ねた結果、 ふじまるさんは今秋に出産を 迎える予定です。

普段はクールなご主人も、 今回ばかりは「時々ニヤニヤ していますよ(笑)」とも。

「どうぞ、ジネコ読者の皆さ んも、負けないで!

6年か かりましたが、こんな私でも 妊娠できたのですから、希望 をもってください。

また、な かなか妊娠できないからと いって、自分を責めたりしな いでください。

皆さん、もう 十分に頑張っていると思いま す。

お仕事をされながら不妊 治療している方々は、なおさ らです。努力しても報われな い時もあるでしょうけれど、 “不妊治療”という経験は、きっ と人生に大きな何かを与えて くれると思います」と、ふじ まるさんはエールを贈ります。

妊娠後のふじまるさんのブ ログには、サポートしてくだ さった方々への感謝の言葉が。

近いうちに、妊活の「まとめ」 も掲載する予定とか。

続きは ぜひ、『ふじまるのナウくない ブログ』で、お楽しみください。

>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。