2個移植を受けたほうがいい? 方法とそのリスクについて教えて

ちいさん(37 歳)

2人目不妊で体外受精へ。1回目の採卵で胚盤胞4 個。3回移植し、一度妊娠判定後に出血し、流産しました。2回目の採卵で胚盤胞6個。次は2個移植を提案されています。多胎妊娠以外のリスクや、今後のアドバイスをお願いします。

久保みずきレディースクリニック 石原 尚徳 先生
高知大学医学部卒業後、神戸大学医学部大学院修了。医学博士。兵庫県立成人病センター、兵庫県立こども病院の勤務を経て、2008 年より久保みずきレディースクリニック菅原記念診療所勤務。不妊治療から周産期・小児医療まで、地域に根ざした総合的なサポート体制が整う同クリニックで、不妊治療/婦人科、産科を担当する。
石原先生●日本産科婦人科学会では、胚盤胞の2個移植を35 歳以上、または妊娠不成立が2 回以上続く方に認めています。
 2個移植は1個移植よりも妊娠率が高く、当院でも胚盤胞の移植では1回あたり約35% の妊娠率があります。なかなか妊娠しない方には良い治療法だと思います。ただ、2個移植した場合、双子の妊娠が増え、流産、早産などの赤ちゃんのリスクが増えます。また、お母さんも帝王切開や産後の出血が増え、妊娠高血圧症候群などの合併症も起きやすくなります。
 ちいさんはBMI が23.3 なのでこれ以上体重を増やさず、運動の習慣、良質な睡眠と食事と、葉酸、ビタミンD、マルチビタミンなどの摂取を意識しましょう。
>全記事、不妊治療専門医による医師監修

全記事、不妊治療専門医による医師監修

不妊治療に関するドクターの見解を取材してきました。本サイトの全ての記事は医師監修です。